デジタルテクノロジー技術を積極的に取り入れる小売店
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昨年6月に上海で行われた「CES ASIA2018」の会場は、多くの小売がAIやIoT技術による顧客の購買履歴や嗜好性などのデータを活用しながら商品を推奨したり、また、顔認証技術による個人情報の照合によって自動会計システムの導入を進めたりしています。
SUNING(蘇寧電器)の展示ブースでは、ショーケースや棚から商品を取り出す瞬間に品物が計上され、自動会計によってレジを通さずにそのまま商品を持ち帰ることが可能なシステムが展示されていました。
来場者にとって、スーパーなどでレジ前の長い列を待つ人々の光景は、もう既に過去のことのようにさえ思えたかもしれません。レジ会計というステップがなくなり、支払いせずに商品を持ち帰るという行為に対して、違和感を覚えた人も多く、そんな来場者の驚き、戸惑っている様子もかなり印象的でした。
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このような状況の中で、近年ではオンラインテクノロジーとオフライン実体験の融合によって、「新零售(ニューリテール)」のような新しいリテールサービスの生活浸透と社会実装が着実に進むだろうと思われます。
今後、「新零售(ニューリテール)」は生活者にとっては利便性の強化に寄与すると同時に、新しい生活満足の向上につながる重要な生活インフラとして機能していくことも大きく期待できるでしょう。
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