分からないことは、大人も「YouTube」で知る時代
YouTubeで最近よく見かけるようになったのが、有名人のニュース解説だ。これはとってもありがたいことで、世の中で話題になっているニュースをビジネスや経済に詳しい有名人が解説してくれるのだ。
それと同時に「世の中の分からないことがあれば、YouTubeで検索して解説を聞く」という行為をちらほらと聞くようになった。これは、話題のニュースをYouTubeで「検索する」という行為が浸透しているということだ。
いまや大きなニュースがあれば、YouTubeを開いてキーワードを検索欄に打ち込めば、すでに解説動画が上がっているというケースも多い。
YouTubeは子どもが大好きなメディアである一方で、ニュースについて詳しく学ぶ場、さらにコスメだけでなくガジェットなどについて「写真だけではない、よりリアルなレビューが見られる場所」として大人に愛されるメディアになってきていることは覚えておきたい。
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初期のイメージから変わりゆくSNSをどう使う?
昔、ソーシャルメディアはコミュニケーションだった。Twitterはいまも投稿エリアのプレースホルダに「いまどうしてる?」と書いている。
しかし、いまやソーシャルメディアは「ブランディング」のツールとなり、「検索される情報」となり、「ショッピング」ツールになろうとしている。
それによってソーシャルメディアにアップロードされるコンテンツも初期に注目されたものとは異なるテイストになっている。いま「Instagramって、映えな投稿がいいんですよね?」と問いかけられたら、「Instagramのことを半分もわかってないね」と返すかもしれない。
ユーザーがそうしたソーシャルメディア上でしているのは「閲覧」だけじゃない、「コミュニケーション」だけじゃない、「いいね」だけじゃない、「検索」だけじゃないのだ。そして、ユーザーが他のアカウントに出会うきっかけも、フォローする動機も、活用の方法も様々になっている。
リコメンドで表示されてオシャレだと思いフォローして、癒しを目的に眺めるようになることもあれば、検索して便利情報のあるアカウントだと認知してフォローし、常に投稿を保存して定期的に見返すこともある。
一見すると複雑だと考えられるが、むしろ、だからこそソーシャルメディアで様々な可能性を探ることができると言える。
おしゃれな商品のブランディングメディアにすることもできるし、お役立ち情報を伝えるキュレーションメディアにすることもできるし、ショッピングプラットフォームにもできる。
企業とユーザーが双方向に繋がれることが「魔法のようだ」と驚かれる時代は終わりつつある。ソーシャルメディアがインフラ化したいまは、「この魔法から何を産み出すか?」を深く考えて、実行できる”魔法使い”がもてはやされる時代なのである。