規模を意識し、経営に近いレベルで仕事をしたい
— 紺野さんご自身は、今後どういうことをやっていきたいですか。
ベースは、学生の頃からの思いと変わらず、「大きな仕事」に取り組みたいと思っています。学生の頃と違うのは、社会人経験を経て、その「大きさ」がより具体化したことでしょうか。かつては「1兆円」と言っても規模感がよくわかりませんでしたが、いまは現実的に、広告業界における1兆円という金額の規模感がわかるし、どのようなマーケットかも理解しています。1兆円にこだわっているわけではありませんが、40代は、そういう規模のビジネスを突き詰めていきたいと思っています。
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経営にこだわるわけではありませんが、経営レベルから離れると、意思決定・実行はどうしても遅くなります。新しい場所では、ゼロからのスタートになることはわかっていますが、選べるのであれば、経営に近いところで仕事がしたいと思っています。
「食い扶持がなくなることはないだろう」というくらいの自信はあったものの、退任を開示するまでは、正直なところ不安でした。
しかし、結果的に60社ほどから声をかけていただき、それは本当にありがたいことだと思っています。決して私だけでやってきたことではありませんが、これまでの仕事が評価されたことを、誇らしく思っています。
今回、入社という形でご縁がなかった企業にしても、このタイミングに声をかけていただいたことに、心から感謝しています。今後、何らかの形でご一緒できる企業が増えていくのではないかと、楽しみに思っています。