「貧乏ネット通販(D2C)」はLPから「カートシステム」につなげて大失敗
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ネット広告からの誘導先は必ず広告専用ランディングページにするべきだが、それさえつくればいいというものではない。
なぜなら、世の中の「貧乏ネット通販(D2C)」は、せっかくつくった広告専用ランディングページをカートシステムにつなげて大失敗しているからだ。
そもそも、カートシステムというのは、1990年代に開発された本サイト向けのシステムである。「カート(かご)」という名前の通り、本サイトに掲載されている複数の商品をかごに入れて、まとめて精算するためのシステムだ。
ここでちょっと考えてみてほしい。広告専用ランディングページではいくつの商品を訴求するだろうか。そう、ひとつである。ひとつの商品しか訴求しないのに、複数の商品をかごに入れてまとめて精算するためのカートシステムにつなげるなんて、論理が破綻していないだろうか?
ぶっちゃけてしまえば、広告専用ランディングページとカートシステムの相性は最悪である。その理由は、カートシステムの遷移数にある。
日本の平均的なカートシステムは、申込ボタンを押してから申込完了画面に至るまでに 8つもの画面遷移がある。
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画面が遷移するごとに、バケツの底の穴から水が漏れるようにどんどんお客さまが離脱し、最終的に30%の人しか申込完了画面にたどり着かないのである。実に70%ものお客さまが申込ボタンを押した後に離脱しているのだ。