カンヌライオンズ参加者という一体感
ポイントの3つ目は、会場を改めて見渡してみると、20代から60・70代まで多様な世代が参加している、ということです。カンヌライオンズには「ヤングライオン」と命名された30歳以下向けの一般の半額ほどの登録パスの制度があります。とすると、派遣する企業からしてみれば、31歳以上の社員を1人送る予算で、30歳以下の社員を2人送ることができるわけです。そうした事情からか、会場では20代っぽい参加者もたくさんお見かけします。
一方で、グレイヘアのシニアもたくさん参加しています。杖をついて会場をまわっている方も複数お見掛けしました。そして、人種は数知れずです。西洋系、アジア系、アフリカ系、そして日本人も…。
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これぞ、人種&世代の坩堝。なんか、凄くないですか。
そして、そうした様々な人種と広い世代の参加者がごく普通に、一緒にセミナーに参加し、一緒に作品や事例を研究し、一緒に贈賞式で盛り上がるのです。 「カンヌライオンズ2024参加者」という1点において、そこには何の差異もなく、自分も普通にその一員として、ただただそこに居られる感覚です。
僕自身に関して言えば、「コイツ60代かな?」や「コイツ日本人かな?」みたいな目線は、まったく送られて来ません。例えば、贈賞式直後の大混雑の赤絨毯の階段を降りる時などに最も感じられるのですが、それでも「カンヌライオンズ2024参加者」としての一体感があるのです。日本にいる時やどこか海外に出かけた時でも、これほどまでに分け隔てない「人種&世代の坩堝」は経験したことがありません。
このカンヌライオンズ2024の速報レポートもあと2回です。第3回目と第4回目は、日本帰国後のなるべく早いタイミングで、皆さんにお届けするつもりですので、楽しみにお待ちください!
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敷地内で、無料で配られるアイスキャンディ。何故かアルコール入り。
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メイン会場外のビーチ沿いでも、有名各社がスペースを設けている。
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ビーチ沿いの「META」社の会場。“スマート・グラス”関連の展示。
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