マッキャン・ワールドグループ ホールディングスは8月20日、次期代表取締役社長兼CEOに、グループの中核を担う総合広告会社・マッキャンエリクソンの代表取締役社長である青木貴志氏が就任すると発表した。10月2日付で就任し、現代表取締役CEOのジー・ワトソン氏は退任する。

 青木氏は、同日付でマッキャンエリクソンの代表取締役社長兼CEOにも就任し、グループのプロダクション業務を担うクラフト ワールドワイドの代表取締役社長も兼務する。
 


青木貴志氏


 青木氏は、コンテンツプランナー兼ライターとしてキャリアをスタートさせた後、WPPに18年間在籍。2018年にピュブリシス・グループへ入社し、サーチ・アンド・サーチ東京支社のゼネラルマネージャーや、Media.Monks Tokyoのマネージング・ディレクターなどの要職を歴任した。2023年10月にマッキャンエリクソンの代表取締役社長に就任。事業成長を推進する傍ら、日本広告業協会の理事なども務め、業界の発展に貢献してきた。

 就任にあたり、青木氏は次のようにコメントしている。

 「このたび、ジー・ワトソンの後任としてマッキャン・ワールドグループホールディングスの代表取締役社長兼CEOを引き継ぐことができて大変うれしく思います。過去2年間にわたり彼女とともに推進してきたさまざまな改革と進化は、確かな成果を生み出し、当社は大きな変化の時代に柔軟かつ力強く対応できる組織へと成長いたしました。今後も、ケイパビリティの拡張およびソリューションの統合を継続し、アイコニックなエージェンシーとしての存在価値をさらに高めることで、お客様に卓越したソリューションを提供してまいります。」

 インターパブリック・グループ傘下のマッキャン・ワールドグループの中核を成すネットワークには、マッキャンエリクソン、クラフト ワールドワイド、そしてデジタル・ダイレクトマーケティングを担うエムアールエム・ワールドワイド、ブランドコンサルティングを担うフューチャーブランドが含まれる。

 青木氏は今回の就任を機に、グループのクリエイティブ、デジタル、プロダクション機能を一つの戦略的ビジョンのもとでさらに統合していく。