日本のサブスクリプションビジネスは今後・・・
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同じ商品を届けるような従来型もありますが、今後の日本におけるサブスクリプションビジネスの大きなテーマとして、次のことが挙げられます。
1.商品を選択することの楽しみとストレス
買い物は、楽しいものです。自分で好みの商品をみつけて購入し、所有するという一連の流れがすでに大きな体験となっています。
しかし商品数が増え、選択肢が広がると、選択を続けることは「ストレス」に感じるようになります。私もときどき感じるのですが、例えばレストランで色々な選択ができる場合に、「一番美味しいレコメンド通りにお願いしたい!」と思ったり、選ぶことに大きなこだわりがない場合に煩わしく感じたりする、といった体験があります。
そんな中、「提案型」で「おまかせ」ができると、煩わしい選択をすることなく、一番のベストチョイスができるという体験は、多くの方が経験したことがあるのではないかと思います。
自分が共感したサービスのプロから、ベストチョイスの商品が送られてくる、そのこと自体が価値になると思います。
2.商品を越えた付加価値
毎月同じ商品が送られてくる場合も、そこにソリューションがある提案型のサービスが必要だと思います。私も定期購入をしているサービスがいくつかありますが、中には、商品そのものよりもその中にはいっている冊子が楽しみな場合もあります。
商品だけではない付加価値をどのように提供するのか、商品に体験をどう添加できるのか、がテーマになると思いますが、同じ商品を届けるとしても、それがアップデートしていくサービスに昇華されることが必要になると思います。
商品を毎月届けるだけではなく、そこにどういったコンテンツがあるのかが重視されるというのは、DtoCサービスと潮流が似ているように思います。
参考:DtoCについてはこちら
ソーシャルメディアの発展などで、広告費をかけずとも認知を広げることができるようになった今、多様化した市場にピッタリの“コンテンツ”を届けることが市場での存在感を上げていく流れになっているのは間違いなさそうです。
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