勇気ある「リーダー」になるために
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●ステップ4:勇気のあるリーダーになる
ステンゲル アリストテレスいわく、「勇気は人間の第一の資質である。なぜなら、他の資質の土台となる資質であるから」とのことです。
失敗を恐れる心を克服するのに最も効果的な方法は、「実直である」ということです。自分が思っていることを、企業内で正直に語ることができているでしょうか。社内に、正直に語ることが阻害される要因はないでしょうか。正直であることへの恐れがあるからこそ、失敗への恐れが生まれるのです。
「失敗への恐怖」という病に侵された企業・ビジネスパーソンは少なくありません。しかし、クリエイティブであるためには、そしてイノベーションを起こすためには、ときとして失敗するということを受け入れなければなりません。
「失敗への恐怖」に正面から向き合い、失敗から学ぶことを企業文化にしようと取り組んだ企業のひとつにGEがあります。具体的には、大きな失敗に光を当て、その挑戦を称えるプログラムを構築したのです。勇敢だったけれども、残念なことに失敗に終わったアイデアを洗い出し、その中から学びのあるアイデアを選ぶ試みです。これにより、「失敗からも学ぶことができる」という認識が社内に浸透し、それがGEの企業文化になっていきました。
※後編 ジム・ステンゲル×音部大輔 最強マーケター対談 「優れたマーケターが持つ3つの要素」 に続く