事象をあてはめる際に、意識したいポイント
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事例を当てはめるにあたっては、自社の事情を加味しすぎない点がポイントです。抽象化したら、自社に当てはめるときも、ある程度、抽象化した状態で自社の状況にあてていきます。
そして、それが実現できた際に生まれる経済インパクトを大まかに類推し、並行して、実現するために越えるべき障壁(費用・オペレーション・組織構造など)を洗い出して、自社として「行うべき」かを検討し、行うと判断したら実現に向けて動いていきます。
抽象化した状態で当てはめて、自社へのインパクトから考えないと「解決しなくてはならないことが多くて、ハードルが高そうだから、やめよう」など、考えるべき会社へのインパクトを考慮せずにあきらめてしまうからです。
最後に
今回は、事例をもとに抽象化プロセスを紹介してきました。一つひとつの事例は固有の特殊な環境によるものだとしても、そこから自社に展開できるヒントがあることをご理解いただけたと思います。
ぜひ、他社事例を紹介された際に活用してみてください。