初日に気づいた「カンヌライオンズ2023」3つのポイント
1点目は、この業界(クリエイティブ業界 / 広告業界 / マーケティング業界 / コミュニケーション業界)は、「すこぶる元気そうだ」ということです。世界中からの参加者の熱気・エネルギーを感じます。
2点目は、カンヌライオンズ70周年ということで、この70年を振り返る掲示やセミナーが複数見られることです。歴史を振り返りながら前に進んでいこうという意欲が見て取れます。
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3点目は、様々なことのオープン化と可視化です。その際たるものが、審査プロセスを参加者がじかに見られる機会が増えたことが挙げられます。いくつかの部門ではショートリスト(入選相当)に残ると、現地で審査員に向かって応募者がプレゼンテーションを行い、質疑応答を経てゴールド/シルバー/ブロンズを決めます。そのプレゼンテーションと審査員との質疑応答を一般の参加者が見られるプログラムが増えたようです(一部は、以前からも存在はしていました)。賞を基本とする祭典がそのコアを成す審査のプロセスを密室化せず、参加者に開いていくのは、重要な試みだと感じました。
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さて、こうした今年のカンヌ・ライオンズの具体的な内容や様子については、次回以降のレポートでもお伝えしていきます。今回もこの第1回目のレポートと第2回目は会期中の現地から、第3回目と第4回目は帰国後なるべく早い時期にアップする予定です。どうぞ、お楽しみに!
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