事業を通して周囲の人を幸せにしたい
−最近、足立さんを含めて、日本のトップマーケターの転職が多い印象があります。足立さんがよくお話しされる個人のブランド化が進み、マーケターもプロ経営者に近い状況が生まれているのでしょうか。
たしかに数年前から人材が流動化し始めていると思いますが、とは言っても、まだ数は少ないですよね。ようやく、日本企業もマーケティング領域に、外から人を入れ始めたという状況だと思います。

−このタイミングで起業するという選択肢は、なかったのでしょうか。
私は学生の頃から、「周りの人を幸せにしたい」と思って生きてきました。そしてその「周りの人」は、多ければ多いほどいい、と心の底から思っています。そう考えると、その人数が限られてしまう可能性があるというのが、私が起業しない理由です。
クルー含めてスタッフが14万人いた日本マクドナルドと比較したら、社員数的には圧倒的に小規模なナイアンティックに転職します。しかし、ナイアンティックは世界で数億人のユーザーを抱え、その数は今後も増えていくと信じています。
ナイアンティックのミッションの実現を通して、「周りの人を幸せにする」という自分自身のミッションを叶えていきたいと思っています。