デジタルでものづくり支援、アナログ演出で親近感
製造業向けに精密機械部品や金型用部品、工具・消耗品などを販売するミスミグループ本社は9月20日、新テレビCM「得ミスミ・楽ミスミ」編の放送を開始した。製造業の設備設計担当者をターゲットとしており、放送エリアはものづくりの中心地である関西・中京エリア。デジタル技術によってものづくり現場の生産性向上とコスト削減を目指す同社の成長戦略「デジタルモデルシフト」を色濃く反映した内容になっている。
CMでは、出荷日を注文から10日目以上にすることで最大50%の割引が適用されるサービス「納期割引」や、紙の図面は不要で3Dデータを送信するだけでその部品の価格・納期を判別するAIプラットフォーム「meviy(メビー)」といったサービスを紹介。「得ミスミ」「楽ミスミ」というフレーズを印象的に掲げ、設計・調達の手間とコストを削減するサービスのコンセプトを伝えている。
デジタルによる優位性を強調する一方、CM中でCGは一切使われず、手作業で並べられた実際のミスミの部品製品900点をストップモーションで撮影することで、現場のユーザーに親近感のあるリアルな世界観が演出されている。ナレーションは、「NARUTO疾風伝」「機動戦士Zガンダム」「鬼滅の刃」などへの出演で知られる、声優の大塚芳忠氏が務めている。
〈30秒篇〉
2000年に、業界に先駆けてインターネット注文サービスを開始し、部品選定から発注までをWebで完結させる仕組みを構築したミスミ。その後も「meviy」をはじめとする新規性のあるサービスを次々と展開し、製造業の生産性向上に取り組んできた。
今後も、CMで紹介されたサービスを軸に設計・調達プロセスのDX化を進めることで、「一人ひとりの『時』を価値あるものへと変え、ともに持続的な成長を創造していきます」としている。
(図表)ミスミの各種サービス

※記事中の画像・図表の出典はミスミ プレスリリース