TikTokなどの広告配信サービスを提供するTikTok for Businessは10月2日、TikTok広告を通じてビジネスインパクトを創出した優れた作品を表彰するアワード「TikTok Ad Awards 2025 Japan」の受賞作品を発表した。
グランプリは「寝落ち」という意外性あるテーマで、「推し活」の熱量を話題化のみならず確かな売上に結びつけたI-neの「寝落ち配信」が受賞した。
同アワードは昨年初開催され、今回で2回目。初回に比べ、売上や購買数、来店数といったビジネスインパクトの明確化、参加する業界の多様化、ブランディングなど目的の多様化が見られたほか、 TikTokクリエイターとの共創やAI活用、ライブ配信など、新たな手法によって表現の質・幅を大きく拡張させた応募作品が多かったという。
博報堂 執行役員/博報堂ケトル ファウンダーの嶋浩一郎氏を審査員長とする11人の審査員が、「Greatest Business Impact部門」「Greatest TikTok Creator Collaboration部門」「Greatest Branding部門」「Greatest Performance部門」「Greatest Innovative部門」の計5部門で受賞作を決め、各部門賞の中で最も優れた作品を、グランプリに選出した。

I-ne YOLUバスタブレット『寝落ち配信』(ワンメディア)
グランプリに輝いたのは、I-neが展開するナイトケアビューティーブランド「YOLU」シリーズで、アイドルグループ「超ときめき♡宣伝部」が実際にTikTok LIVE「#寝落ち配信」を実施した新商品プロモーション。「寝落ち」という意外性あるテーマとネット文化に根付いた生配信によって熱量の高いファンの参加を促し、自発的な切り抜き・拡散を発生させ、2ヵ月で累計販売数100万個を突破するなどビジネスインパクトに直結させた。
「配信時間や演出まで計算し尽くされた緻密な設計は、再現性を持った知見として他社にも参考になる完成度」「TikTokが持つファンダム文化・LIVE配信を巧みに活用し、TikTok広告の現在地と未来を象徴する作品」などと高く評価された。Greatest Innovative部門賞も受賞。

セブンティーンアイス『セブンティーンチャイム』(電通)
Greatest Business Impact部門賞を受賞したのは、江崎グリコがお馴染みの自動販売機専用アイスと高校生との接点強化を目的に展開した、17歳と共にCMを制作するプロジェクト「セブンティーンチャイム」。TikTokクリエイターや実際の高校生を起用し、日常を切り取った自然な演出で共感を喚起した。
広告認知率は想定の244%を達成し、売上は過去最高を記録するなどビジネス面での成功がめざましく、青春に寄り添うブランドイメージの構築と売上の両面で成果を残した。「商品カットを抑えて最後に自動販売機の存在を印象づける構成も秀逸」と評価された。

Netflix シリーズ「三体」『YOU ARE BUGS お前たちは、⾍けらだ』キャンペーン(電通)
Greatest TikTok Creator Collaboration部門賞は、中国の世界的ベストセラー小説を映像化したNetflixシリーズ「三体」のキャンペーンに贈られた。劇中で地球侵略を目論む「三体人」が複数メディアやプラットフォームを同時ジャックする企画で、TikTokでは作品の世界観と親和性の高いニッチな領域で活躍するクリエイターとコラボ。ライト層への訴求を目指した。
再生数のみならずコミュニティ性を重視したことで、コメント欄では大喜利のような盛り上がりを見せ、視聴意欲と作品理解を同時に押し上げた。「フォロワー数や人気に依存するのではなく、そのクリエイターでなければ成立しないキャスティングを実現した点も特筆すべき」「広告主・クリエイター・ユーザーの三者をつなぎ、共創精度の高さとカルチャーへの愛を感じさせる秀逸な事例」と、クリエイターとの共創を高く評価された。
Greatest Branding部門賞は、大塚製薬がカロリーメイトのブランディング施策として令和の卒業ソング「僕らまた」を起用したテレビCMと連動しつつ、TikTokを主戦場に展開したキャンペーンが受賞した。吹奏楽13パートをTikTokらしい自然さと映像美で丁寧に切り取り、吹奏楽界隈のユーザーを中心に共感を創出。「演奏してみた」UGCが拡散し、最終的には渋谷のスクランブル交差点で大合奏広告が実施されるまでに発展した。
「運動部に偏りがちな応援視点を吹奏楽部に向け、文化系の努力にも寄り添った新たなブランディングの挑戦」として、視点の新しさと堅実性、拡張性が評価された。

メルカリ『メルカリxGenZプロジェクト』(Hakuhodo DY ONE)
Z世代の新規ユーザー獲得を最も重要なKPIに据えた運用型広告「メルカリ×GenZプロジェクト」がGreatest Performance部門賞を受賞した。座談会で集めたZ世代の声を分析し、界隈ごとに異なるフォーマットを活用。TikTokのクリエイターエコシステム「TikTok One」と自社制作を組み合わせ、企業色を抑えたエンタメ性重視の動画を量産しながら「勝ちクリエイティブ」を定期的に創出した点が評価された。
結果的にZ世代への効果的な認知獲得とポジティブなイメージの醸成に成功し、CPAは前四半期比75%まで改善。「成果を伴う運用型広告の理想形」としてモデルケースを示した。
審査員長の嶋氏は、応募作品の質・量が昨年から大きく前進したことについて「TikTokは発信者からの一方通行ではなく、ユーザーのリアクションを含めた双方向的な共創コンテンツであることもTikTokコミュニケーションの進化を速めている一因だろう」と指摘。「クリエイターがユーザー心理を深く理解し、共感し合う時代を感じさせる審査会だった」とコメントした。
グランプリは「寝落ち」という意外性あるテーマで、「推し活」の熱量を話題化のみならず確かな売上に結びつけたI-neの「寝落ち配信」が受賞した。
同アワードは昨年初開催され、今回で2回目。初回に比べ、売上や購買数、来店数といったビジネスインパクトの明確化、参加する業界の多様化、ブランディングなど目的の多様化が見られたほか、 TikTokクリエイターとの共創やAI活用、ライブ配信など、新たな手法によって表現の質・幅を大きく拡張させた応募作品が多かったという。
博報堂 執行役員/博報堂ケトル ファウンダーの嶋浩一郎氏を審査員長とする11人の審査員が、「Greatest Business Impact部門」「Greatest TikTok Creator Collaboration部門」「Greatest Branding部門」「Greatest Performance部門」「Greatest Innovative部門」の計5部門で受賞作を決め、各部門賞の中で最も優れた作品を、グランプリに選出した。
I-ne YOLU 計算し尽くされた設計に高評価

I-ne YOLUバスタブレット『寝落ち配信』(ワンメディア)
グランプリに輝いたのは、I-neが展開するナイトケアビューティーブランド「YOLU」シリーズで、アイドルグループ「超ときめき♡宣伝部」が実際にTikTok LIVE「#寝落ち配信」を実施した新商品プロモーション。「寝落ち」という意外性あるテーマとネット文化に根付いた生配信によって熱量の高いファンの参加を促し、自発的な切り抜き・拡散を発生させ、2ヵ月で累計販売数100万個を突破するなどビジネスインパクトに直結させた。
「配信時間や演出まで計算し尽くされた緻密な設計は、再現性を持った知見として他社にも参考になる完成度」「TikTokが持つファンダム文化・LIVE配信を巧みに活用し、TikTok広告の現在地と未来を象徴する作品」などと高く評価された。Greatest Innovative部門賞も受賞。
江崎グリコ セブンティーンアイス 商品露出を抑えた自然な演出で売上過去最高に

セブンティーンアイス『セブンティーンチャイム』(電通)
Greatest Business Impact部門賞を受賞したのは、江崎グリコがお馴染みの自動販売機専用アイスと高校生との接点強化を目的に展開した、17歳と共にCMを制作するプロジェクト「セブンティーンチャイム」。TikTokクリエイターや実際の高校生を起用し、日常を切り取った自然な演出で共感を喚起した。
広告認知率は想定の244%を達成し、売上は過去最高を記録するなどビジネス面での成功がめざましく、青春に寄り添うブランドイメージの構築と売上の両面で成果を残した。「商品カットを抑えて最後に自動販売機の存在を印象づける構成も秀逸」と評価された。
Netflix シリーズ「三体」 企業・クリエイター・ユーザーのベストな共創

Netflix シリーズ「三体」『YOU ARE BUGS お前たちは、⾍けらだ』キャンペーン(電通)
Greatest TikTok Creator Collaboration部門賞は、中国の世界的ベストセラー小説を映像化したNetflixシリーズ「三体」のキャンペーンに贈られた。劇中で地球侵略を目論む「三体人」が複数メディアやプラットフォームを同時ジャックする企画で、TikTokでは作品の世界観と親和性の高いニッチな領域で活躍するクリエイターとコラボ。ライト層への訴求を目指した。
再生数のみならずコミュニティ性を重視したことで、コメント欄では大喜利のような盛り上がりを見せ、視聴意欲と作品理解を同時に押し上げた。「フォロワー数や人気に依存するのではなく、そのクリエイターでなければ成立しないキャスティングを実現した点も特筆すべき」「広告主・クリエイター・ユーザーの三者をつなぎ、共創精度の高さとカルチャーへの愛を感じさせる秀逸な事例」と、クリエイターとの共創を高く評価された。
大塚製薬 カロリーメイト TikTok発ブランディング広告の秀作
@caloriemate_jp #僕らまた (吹奏楽 ver.) サクソフォンパート 楽譜ダウンロードはプロフィール画面のURLをチェック✓ PCまたはTikTok外のブラウザにてお試しください #吹奏楽 #吹奏楽部 #サクソフォン #サックス #SG #僕らまた #カロリーメイト #僕らまた演奏してみた ♬ オリジナル楽曲 - カロリーメイト【公式】
カロリーメイト『カロリーメイト それぞれの音色 吹奏楽13パート』(博報堂)
Greatest Branding部門賞は、大塚製薬がカロリーメイトのブランディング施策として令和の卒業ソング「僕らまた」を起用したテレビCMと連動しつつ、TikTokを主戦場に展開したキャンペーンが受賞した。吹奏楽13パートをTikTokらしい自然さと映像美で丁寧に切り取り、吹奏楽界隈のユーザーを中心に共感を創出。「演奏してみた」UGCが拡散し、最終的には渋谷のスクランブル交差点で大合奏広告が実施されるまでに発展した。
「運動部に偏りがちな応援視点を吹奏楽部に向け、文化系の努力にも寄り添った新たなブランディングの挑戦」として、視点の新しさと堅実性、拡張性が評価された。
メルカリ 高速PDCAで「勝ちクリエイティブ」創出

メルカリ『メルカリxGenZプロジェクト』(Hakuhodo DY ONE)
Z世代の新規ユーザー獲得を最も重要なKPIに据えた運用型広告「メルカリ×GenZプロジェクト」がGreatest Performance部門賞を受賞した。座談会で集めたZ世代の声を分析し、界隈ごとに異なるフォーマットを活用。TikTokのクリエイターエコシステム「TikTok One」と自社制作を組み合わせ、企業色を抑えたエンタメ性重視の動画を量産しながら「勝ちクリエイティブ」を定期的に創出した点が評価された。
結果的にZ世代への効果的な認知獲得とポジティブなイメージの醸成に成功し、CPAは前四半期比75%まで改善。「成果を伴う運用型広告の理想形」としてモデルケースを示した。
審査員長の嶋氏は、応募作品の質・量が昨年から大きく前進したことについて「TikTokは発信者からの一方通行ではなく、ユーザーのリアクションを含めた双方向的な共創コンテンツであることもTikTokコミュニケーションの進化を速めている一因だろう」と指摘。「クリエイターがユーザー心理を深く理解し、共感し合う時代を感じさせる審査会だった」とコメントした。




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