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【速報】サントリー坂井康文氏が転職、ベンチャー企業で画像鮮明化技術の活用拡大に挑戦

 

サントリーのWebコミュニケーションのパイオニア


 サントリーマーケティング&コマースの専務取締役で、同グループのWebサイト構築とWebコミュニケーションを牽引してきた坂井康文氏が、9月30日をもって同社を退職する。10月からは画像鮮明化技術を手がけるロジック・アンド・デザイン社(東京・新宿)に入社し、培ってきたマーケティングノウハウやビジネススキルを生かして、先端画像技術の活用領域拡大に尽力する。

 坂井氏は1991年サントリーに入社。情報システム部でシステム開発など担当する傍ら、設立間もない企業サイトの運営に携わり、月間ユニークユーザー数百万という巨大Webサイトに育て上げた。全社的なインターネット活用基盤の整備のほか、会員制サイト運営やメールマガジン発行といった、今では当たり前になった企業のオウンドメディア活用と、デジタル広報、コーポレートブランド向上を推進。さらにブログやSNSなどソーシャルメディアの可能性にも早くから着目し、企業の枠を超えて担い手の育成に貢献したことなどから、公益社団法人日本アドバタイザーズ協会のWebグランプリ「Web人部門」も受賞した。直近はサントリーマーケティング&コマースの専務取締役として事業拡大に取り組んできた。
 

坂井氏特別インタビュー「異業界チャレンジで化学反応を」

  

 このたび入社するロジック・アンド・デザイン社の画像鮮明化技術に出会ったとき、「理系魂に火がついた」と言いますか。培ってきたマーケティングやビジネスのスキルを生かして、この素晴らしい技術を世に広めたいと強く感じました。

 同社は、画像や映像の鮮明化や復元といった領域で非常に高度な技術を持った会社です。現在は医療や防災・防犯を中心に活用されていますが、これをたとえばB2Cにも拡大したり、専門機材を使わなくても手軽に活用できるようにしたりすれば、より世の中の役に立つ機会が増えるのではないかと思いました。

 たとえば、悪天候の際に周囲の状況を見やすくするとか、今までのスマホでは撮れなかったものを鮮明に撮れるようになったりすることで、新たな価値提供ができるかもしれません。

 そんなことを考え始めているうちに、このたびの転職を決意するに至りました。プロジェクトマネジメント本部という部署に配属の予定ですが、会社からは部門や肩書きにとらわれず、どんどん新しいアイデア出しや、事業立ち上げを担ってほしいと言われています。

 2018年に創業したベンチャー企業で、平均年齢が56歳程度と聞いており、私はドンピシャ平均年齢です(笑)。これまでとは全く違う業界ですから、入社後はゼロから勉強に明け暮れることになります。果たして通用するのか、ワクワク6割、不安4割というのが正直なところです。

 ただ、新たなことを起こすには、異なるバックグラウンドを持つ外部からの異分子が混じり合うほうが、新たな価値が創出できるチャンスが広がるとも感じました。私の場合はB2C領域のデジタルやマーケティングの経験のほか、マーケティングカンファレンスなどで築いてきた人脈も生かせるのではと思っています。

 日本企業ではひとつの企業で勤め上げるのが主流で、転職するとしても近い業界という人が多かったと思います。異なる業界に飛び込むからこそ、どんな化学反応を生み出せるか、さらに「50代からでもチャレンジできる」ということを実現できれば、それがきっと、これからの日本社会や人材活用においても、良い結果につながるのではないかと信じています。

 新卒以来、お世話になったサントリーでは、創業以来のDNAである「やってみなはれ」精神で、インターネット黎明期から新たなWebサイト活用やWebマーケティングにどんどんチャレンジさせてもらいました。そのときと同じように、社内に正解がない中でも、これまで培ってきた人的ネットワークを生かして、先端技術の新たな活用方法を模索し、チャレンジしていきたいと思っています。

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