CONTENTS MAKER INTERVIEW #01

生活者の「リアルな声」で支持を拡大。月間600万超ユーザー誇る「ヨムーノ」武田史子氏インタビュー

失敗したくない消費者の気持ちを満足させる記事を

——人気記事について教えてください。


 コストコやカルディ、ニトリなど、コスパが良くて行くとワクワクするお店系の記事は人気がありますね。「コストコ歴14年のマニアが絶対リピートする1品」や「コスパが良くても買わない1品」みたいな企画です。

 商品をそのまま紹介するのではなくて、それをどう使うかのアレンジを見せることも重視しています。買って失敗だったという商品を紹介する時も、単に批判するだけでは参考にならないので、なぜ自分に合わなかったのか、家族構成なのか、味の好みなのか、根拠をわかるように書いています。そういう記事は、人気がありますね。
 
記事:コストコ歴14年マニアが「50回以上鬼リピ!VSもう買わない」人気グルメBEST3発表
 

——そこから見えてくる、消費者の傾向は何でしょうか。


 買い物で失敗したくない人が増えていますね。「とにかく安いものを買う」時代は終わりで、「自分の暮らしにぴったり合うか、満足度が高いか」の総合評価が大事です。たとえ、50円のスポンジでも1回でダメになると、心の底から許せないという人が増えていると感じています。
 

——パフォーマンスをよりシビアに見ているのということでしょうか。


 家庭も仕事も自分のことも、とにかく忙しく、時間の余裕がとにかくない。経済的にも給料が劇的にアップしているわけでもなく、年金など将来不安が大きい世代です。だからこそ、「買い物で失敗したくない」「自分にとっての正解がすぐ欲しい」のだと思います。
 

——「ヨムーノ」の今後の展開について教えてください。


 「一生楽しく賢く生き抜く」ために、すぐ実践できる暮らしの最新トレンド情報にこだわり、「ここでしか読めない」本当に満足度の高いメディアにしていきたいですね。

 そのために、熱い「ヨムーノファン」の仲間を増やしていきたいですし、記事配信するだけでなく、ワークショップや、読者同士のマッチングなど、より参加感のある工夫で、一緒に暮らしのトレンドをつくっていきたいと思っています。

 また、「ヨムーノ」の記事や、ヨムーノメイトの投稿内容で紹介される商品は、メーカーの方も気づかなかったようなインサイトを見つけ出せるケースもあり、企業がマーケティングで活用しています。他にも店頭POPでヨムーノメイトの投稿アイデアを紹介する企画(大手スーパーが新発売した冷凍食品のアレンジを全国の店頭POPで展開)など、メディアの持つ特性をマーケティング活動に生かしてもらっていますので、こうした展開も強化していきたいですね。
 
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