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スポニチ CDO・特任執行役員に江端浩人氏が就任「デジタル時代の新しいスポーツ紙のあり方を探る」

江端氏が考えるスポニチの資産(アセット)とは?


——これまで江端さんが関わってきた中で、スポニチの価値は、どこにあるとお考えですか。


 やはり取材力です。これまでの実績からスポーツ団体や選手、OB、解説者と強固な関係を築いています。例えば、「喝!」で有名な野球解説者の張本勲さんには、スポニチ評論家を務めていただき、紙面やイベントにご出演いただいています。スポニチは新興のデジタルメディアでは、入ることができないような場所にも入ることができるのです。

 また、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、そのタイミングでスポニチが保有する過去の記事やデータなどの価値が高まります。そうした情報や人的資産をもっと効果的に活用できるはずだと思っています。
 
 

——すでに紙とWebの融合が進んでいる施策は、ありますか。


 最近、紙とWebで別々だった求人企画「スポニチ求人」を融合させて、同じ情報が閲覧できるようにしました。スマートフォンで見れば、画面を拡大できますし、求人元にすぐに電話をかけることもできます。まだまだ始めたばかりで改良の余地はありますが、今後いろんな企画ができると思っています。
 

——江端さんは、これまで小学館とDeNAが運営するMERYでWebメディアに関わってきましたが、そこでの知見を生かしていくということでしょうか。
 

 どうでしょうね。スポーツと女性でテーマも違いますし、MERYの場合はアプリが中心ですから、参考になる部分はあっても直接生かせるというわけにはいかないですね。

 ただ、紙媒体が中心だった出版社がデジタルに移行していく中で抱える課題は似ていると思います。代表的なのは、人材面ですよね。どのようにデジタルに詳しい人材を集めていくかが大事になると思います。
 

——スポニチでは、人材面をどうしていくのでしょうか。


 そこは、外部のパートナーやベンダーの力を借りていくことになるでしょう。もしかしたら、日本コカ・コーラで「コカ・コーラ パーク」を運営していた時に、様々なパートナーとパートナシップを組みながら進めてきた方法が役に立つかもしれないと思っています。また、順次採用も進めていきたいと思っております、スポーツとメディア、デジタルが好きな人とぜひ一緒にお仕事がしたいと思っています。



 

——最後に、今後の展望についてお聞かせください。
 

 今後、スポーツに対する可処分時間が増えていくと考えています。それは、より良いライフスタイルをおくり、健康寿命を伸ばすためにもスポーツが重要になるからです。さらに、スポーツは国境を越えるインターナショナル性も兼ね備えています。スポーツには、大きなポテンシャルがあるのです。

 今回のデジタルトランスフォーメーションは、スポニチの社運をかけていると言っていいぐらいに真剣に取り組んでいます。スポーツ新聞という存在は、世界的に見てもユニークです。ぜひいろんな人に協力してもらいながら、変革に取り組んでいきたいと思っています。
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