ほろ酔いマーケティング談義 Tipsy Tips for Marketers #03

ハイボール生みの親、トミー・デュワー 脅威の発想力「21世紀の広告手法を19世紀に展開」

ハイボールの生みの親=トミー・デュワー説


 今日、日本で一番人気のあるウイスキーの飲み方といえば、ソーダで割ったハイボールですが、この「ハイボール」という呼び名はトミーがきっかけ、という説があります。

 ニューヨークのサルーン(酒場)を訪れたトミーがウイスキーのソーダ割りを注文したところ、背の低いグラスで出てきたので、もっと背の高いグラス「High Ball」で出してくれ!と語ったことが、当時のニューヨークの新聞に記事として掲載されたのです。

 もっとも、ハイボールの呼び名のきっかけとされるエピソードは諸説あるので真偽は定かではありませんが、デュワーズはかなり昔の広告においても、ソーダで割った飲み方を推奨しており、ソーダ割り(ハイボール)とデュワーズの関係の歴史がとても長いことだけは間違いなさそうです。
 
夏の爽やかな飲み方としてソーダ割をすすめる当時の広告

 そんなデュワーズの伝統の味、ハイボールの作り方を最後にご紹介します。


 
材料:
・デュワーズ ホワイト・ラベル 30ml
・炭酸水 120ml

作り方:
氷を入れたグラスに、デュワーズを注ぐ。
炭酸水を注ぎ、軽くステアして完成。
※デュワーズと炭酸水の割合は1:4と覚えておいてください。またデュワーズはそのままで香りと風合いが十分に豊かなのでレモンをしぼる必要はありません。

さて、今回はデュワーズを今日の世界的なブランドに押し上げた立役者、トミー・デュワーの逸話をご紹介してきました。ビジネスマンであると同時に作家でもあったトミーが残した数多くの名言は「Dewarism」として後に出版もされています。数多くある彼の言葉の中で私が一番好きなのが次です。

Ability without enthusiasm is like a rifle without a bullet.
熱意のない能力など、弾丸の入っていないライフルと同じだ。

21世紀のマーケターの皆さん、魂込めたキャンペーンを行いましょう。
Enjoy Cocktail! Enjoy Life!
 
Dewars 100年ハイボール CM
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