マーケターズ・ロード 湖池屋 佐藤章 #04
「次の湖池屋の柱をつくれ!」なんて堅苦しい言い方で、アイデアは出てこない 佐藤章社長
「てんぷら」を超える、ダイヤモンドの原石を見つけたい
——今後の「湖池屋」が目指す方向性について聞かせてください。
日清食品グループの一員として、食のリーディングカンパニーとして、お客さまが望んでいることは何かを見極め、追求していきたいと思っています。日清食品とは商材のジャンルが違うからこそ、湖池屋ならではのバリューが発揮できると期待しています。
その中で重要なのは、ポテトチップス事業に並ぶ、新しい事業ドメインを見つけることです。
インスタントラーメンを発明した安藤百福さんは、てんぷらを見て瞬間油熱乾燥法を思いつきました。湖池屋の先代は、てんぷらを見てポテトチップスを思いついた。どちらも、始まりは「てんぷら」だったなんて、ゾクゾクしませんか?
日清食品にとっても湖池屋にとっても、これまでの核はてんぷらでした。これからを担う私たちに求められているのは、てんぷらに代わるダイヤモンドの原石、寄って立つものを見つけることなんです。そういうものを見つければ見つけるほど、業容を拡大できるでしょう。
そのヒントは、お客さまのライフスタイルの中にあるはずです。そこから仮説を立て、一つずつ具現化して、お客さまに判断を仰いでいきたいと思います。
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