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こんまり カンヌライオンズ登壇の仕掛け人・本田哲也が語る 「世界で評価される日本のクリエイティビティ」

  世界中で“こんまり旋風”を巻き起こしている片付けコンサルタントの近藤麻理恵さん(通称:こんまり)が、世界最高峰のクリエイティブの祭典「カンヌライオンズ2019」に登壇し、大きな話題を呼んだ。その仕掛け人である本田哲也さんに登壇の背景から、世界で評価されるクリエイティブの秘訣まで話を聞いた。
 

“こんまり登壇”を提案したところ、事務局から最速で返事


本田哲也氏
本田事務所 代表取締役社長

1970年生まれ。PRストラテジスト。99年、世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラードの日本法人に入社。2006年、ブルーカレント・ジャパンを設立し代表に就任。2009年に『戦略PR』(アスキー新書)を上梓し、広告業界にPRブームを巻き起こす。『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。』(田端信太郎氏との共著、ディスカヴァー刊)などの著作、国内外での講演実績多数。2019年に本田事務所を設立、現在に至る。

——こんまり(近藤麻理恵)さんがカンヌライオンズのセミナーに登壇した背景から教えていただけますか。

 2017年に私が書いた書籍『戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則』の中でも、「こんまり」さんをケースとして紹介させてもらったように、もともと彼女には注目していたんです。

 当時は、彼女の著書『人生がときめく片づけの魔法』が全世界で1000万部を超えたぐらいのタイミング。彼女の旦那さんでプロデューサーである川原卓巳(KonMari Media CEO)さんと、「ゆくゆくは、カンヌライオンズに出られたらいいですね」と話していた記憶もあります。

 私が3月まで在籍していたブルーカレント・ジャパンでは、毎年カンヌライオンズにセッション案を提案し、昨年は「日本の知られざるエンターテインメント企業」としてLDHのHIROさんたちと一緒にメインステージに登壇しました。

「日本人をカンヌライオンズという世界最高の場に出したい」と常々思っていたこともあって、2019年はこんまりさんが登壇する企画をカンヌライオンズに提案したというのが流れです。

——本田さん側からカンヌライオンズ事務局に働きかけた、と。

 はい、カンヌライオンズに「枠」を持っているわけではありませんので、こちら側からプロポーザル(企画書)を出す必要があります。それで、12月末の締め切りまでに案をまとめて提出したところ、年明けすぐに「本当にマリエが来てくれるのか?」と、事務局から興奮気味に連絡がありました。

 世界中から何千という企画が事務局に集まるので、だいたい連絡が来るのは1月下旬ぐらいなことが多いのですが、今回はすごい早さでした。おそらくプロポーザルを見た瞬間に、連絡をくれたんじゃないかというぐらいに(笑)。

——事務局側も乗り気だったわけですね。

 それですぐに、こんまりさん側に「以前、カンヌライオンズに出よう、とお話していましたよね」と連絡したところ、前向きな返事が返ってきました。

——カンヌライオンズの事務局側が、それだけこんまりさんを評価した理由は何ですか。

 ふたつ、あると思います。ひとつは、こんまりさんが日本人の想像を超えるぐらいに影響力のある存在になっているということ。カンヌライオンズはここ数年、旬なセレブリティを招待していますが、彼女もその流れに位置づきます。もはやハリウッドスターと並ぶ扱いと言ってもいいほどです。

 もうひとつは、日本のクリエイティビティに魅力を感じている人が多く、日本人の登壇者が歓迎されているということ。ただ、日本からのプロポーザルは、電通さんや博報堂さん以外は、とても少ないのが現状です。

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