SPECIAL TALK
「日本の家電があえてダサくなってしまう背景とは?」小説家 平野啓一郎とプロマーケター 富永朋信 対談
新しいことに取り組んでいる人は、「カッコいい」
富永 最後に、平野さんが思うカッコいい人とは、どんな人ですか?
平野 私の本の中では、ジャズトランペット奏者のマイルス・デイヴィスの名前を挙げていますが、いつも新しいことに取り組んでいる人は、カッコいいと思います。色々なものに対してオープンで、それを自分なりに吸収して変化し続ける人ですよね。
あとは、アフガニスタンに用水路をつくって砂漠を緑地化している医師の中村哲さんもカッコいいですね。生活できずにテロ組織に入っていた人たちが農業を通じて子どもと暮らす生活を選ぶようになっている姿を見て、すごいなと思いました。
富永 私がカッコいいと思う人は、政治家の田中角栄さんなんですけど(笑)。他にも聞きたいことがたくさんあったのですが、もう時間ですね。
平野さんの新著『「カッコいい」とは何か』 (講談社現代新書)には、マーケターにとってのヒントがたくさんあったと思います。今日は、ありがとうございました。
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