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シナジーマーケティング 谷井等氏が語る 経営への復帰、ヤフーからの独立

シナジーマーケティングの再上場の可能性は?


——谷井さんがシナジーマーケティング以外のビジネスに取り組むことはありますか。

 そうですね。今回、シナジーマーケティングを買収したペイフォワードの中にさまざまな会社をぶら下げていきたいと思っています。

 シナジーマーケティングは、あくまでCRMの支援事業が中心です。企業においてミッションやビジョンはすごく大事なので、それを広めて薄くしたくないと思っています。

 すでに資金を捻出して動き出している会社としては、スペースエンジンがあります。これは個人を含む小規模なEコマース事業者と、リアル店舗をマッチングさせていくサービスです。
 
店頭で商品を販売したいメーカー・ブランドと新しい商品の販売を希望する店舗をつなぐ、卸・仕入れのマーケットプレイス「SpaceEngine」

 Eコマース事業者は認知を高めていく上で、リアル店舗を構える必要が出てくるのですが、そのためには内装や什器など多額のコストが掛かり、在庫のリスクも抱えることになります。スペースエンジンを通して、Eコマース事業者がリスクを軽減して、リアル店舗に商品を卸せるようにしたいと思っています。

 5月にスタートしたところEコマース事業者が4000社、リアル店舗は800店が登録し、すでにマッチングが生まれています。店舗には紀伊国屋やメガネスーパー、東急プラザなど大手チェーンも参加しています。

 今後は、スペースエンジンに登録している小規模なEコマース事業者をシナジーマーケティングで支援していくなど、相乗効果を発揮できると考えています。

——シナジーマーケティングとして、再上場する可能性はありますか。

 その答えはYESでもNOでもないです。まだそこまで考えるフェーズに来ていません。一度、上場を経験した立場から言うと、あくまで上場は資金と信用を調達するための手段。その必要があれば、上場を検討するというのが回答でしょうか。



——1997年の創業からの22年を改めて振り返られて、谷井さんにとってエポックメイキングとなったタイミングは、いつでしたか。

 まずは2005年に、背水の陣で自分たちよりも大きなエンジニアの会社を買収したことです。これによってサービスの開発体制が構築できて、現在までシナジーマーケティングが残ることができたと思います。

 それから2007年の上場によって、それまで関西だけで知られていたのが全国区になりました。また、2010年のセールスフォースとの業務連携も大きかったですね。その年、最も株価が上昇した企業になりましたし、私自身もグローバルに経営を考えるようになりました。2014年のヤフーのグループ入りも大きな決断でした。

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