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「What」ではなく「Why」を大事にできるマーケターに。ベストセラー『VISION DRIVEN』著者 佐宗邦威の提言

「Why」が求められる時代。マーケターは、どうするべき?


―― そうした変化の中で、企業のマーケターはどのようなアプローチをとれば良いのでしょうか。



 本来は、経営陣やマーケター個人がブランドのアイコンになることが、最もコミュニケーション効率がいいと思います。しかし、大企業が社員の退職などのリスクや継続性を考えると、なかなか難しいことです。

 その場合、いかにプロジェクトメンバーの主観を商品に込められる仕組みをつくるかが重要です。どういうことかと言うと、僕はプロジェクトを始めるときに、各メンバーからそのブランドにまつわる個人的な体験を聞くようにしているんです。

 そのブランドから得た最高の体験や、どんな良いことがあったのか、その商品を通じて世の中にどんなインパクトを与えたいのかなど、個々人の思いを語ってもらいます。チーム編成も同じです。その商品が好きな人をチームに入れるようにしています。

 例えば、テニスの商品開発の支援をしていた時は、定例会に必ず社内のテニス好きの人を入れるようにしていました。それぞれの趣味や嗜好をプロジェクトの知恵として生かしていくという方法は、有効だと思っています。

 今の時代は、その商品を圧倒的に好きな人から生まれる熱量、そこから生まれるアイデアが段違いの差を生むのです。中途半端な素人を混ぜるよりも、熱い人を徹底的に熱くするようなプロセスに振り切ることが多いですね。

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