成果を出すコンテンツマーケティング虎の巻 #03
auのヒット企画「auケータイ図鑑」から学ぶ、想像を連鎖させる企画術
2019/10/11
生活者を想像して企画を創造する
連載第1回でも少し触れましたが、「auケータイ図鑑」は商談の前に必ず雑談が始まる応接室がきっかけでした。
エポックメーキングとなったモデルをはじめ、歴代のau携帯電話が展示されているその部屋にお客さまをお通しすると、「これ持ってました、大好きでした」「高校生の頃の友だちを思い出します」など、皆さんの思い出話が始まります。
そこで感じたのは、「auは生活者のニーズやウォンツに合ったケータイを次々と世に出し、生活者に寄り添ってきた」ということです。これはとても大きな資産だと感じ、コンテンツ化したいと考えて2016年5月にリリースしたのが「auケータイ図鑑」でした。ショルダーフォンから最新スマホまで700機種以上の歴代のau携帯電話を図鑑形式で見ることができ、公開後はサーバーが落ちるほどの好評をいただきました。
また、自分が使ってきたケータイ史を図鑑から抜粋してまとめ記事やブログにする方や、「私も持ってる」とSNSで投稿する方が後を絶ちませんでした。そして、驚くことに3年以上経った今でもほぼ毎日Twitterに投稿されていています。(「ケータイ図鑑」で検索してみてください!)
そこで、「投稿できる場があれば喜んでもらえるかも!」と考え、ユーザーが自分のauケータイの写真を投稿できる「みんなのケータイ図鑑」を数カ月後にリリース。ご自身の愛するケータイの写真とともに、一人ひとりのケータイに纏わる思い出やエピソードが投稿されました。
加えて、「今でも昔のケータイを大切に持っている人がたくさんいるのでは?」とも想像し、「おもいでケータイ再起動」も平行して企画しました。(この企画は別途詳しくお話します)
これらの企画では、お客さまの携帯電話に対する熱量とともに、「ケータイは無機質なモノではなく、一人ひとりの思い入れのある温かいパートナーだ」と感じ取ることができました。