社会課題×クリエイティブ×PRのススメ #01
Oisixの急成長を支えるコミュニケーション戦略 「社会課題×クリエイティブ×PR」のススメ
「ブランドジャーナリズム」の重要性が高まっている
なにより大事なのは、課題を見つけることから始まったということです。
また、課題への共感は大きいほど、世の中から支持いただける可能性が高いと思います。そう考えると、「身近な課題から社会課題」へと思考を拡大させることができれば、支持される規模がさらに大きくなります。
ただし、社会課題を解決するためのソリューションが提供できれば、より多くの共感を得られるかと言うと、そうではありません。だからこそ、クリエイティブが重要になります。
自分が考えるクリエイティブとは、グラフィックなどのアウトプットだけを指すのではなく、キャラクターや広告掲載場所など5W1Hすべてを指しています。誰が言うか、どこで見られるか、いつのタイミングで発信するのかなど含めて、PR視点およびPR思考で考える必要があるということです。これが、私が「社会課題×クリエイティブ×PR」をおススメしたい理由です。
自分は事業会社でマーケティング領域を担っているので、自社サービスの価値をいかに多くの方に知ってもらい、認識・態度変容に繋げられるかがミッションです。そのミッションを実現するために、世の中とブランドがコミュニケーションを取り続けている状態をつくる必要があると考えています。
コミュニケーションって、双方向ですよね。この視点が抜け落ちてしまうと売り手目線になり手段が目的化してしまいます。双方向だからこそ「社会課題×クリエイティブ×PR」というスタンスが必要だと思います。
「時代を映すのが広告だ」と聞いたことがありますが、今の時代を映す広告は、一種のジャーナリズムだなと感じることがあります。そして、社会課題に対してクリエイティブとPR視点でアクションすることを「ブランドジャーナリズム」という考えがありますが、すごく共感します。
つまり、「社会課題×クリエイティブ×PR=ブランドジャーナリズム」と捉えることができ、世の中とブランドや企業とのコミュニケーションが生まれるのだと考えています。
以上、少し話が長くなりましたが、今回の連載を通じて「社会課題×クリエイティブ×PRのススメ」を提案していきます。次回は、夏休みに話題になった「クレヨンしんちゃん夏休み企画」についてお話させていただければと思います。
また次回、楽しみです!
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