マーケターズ・ロード 西井敏恭 #03

引く手あまたのマーケター 西井敏恭は、なぜ成果を出し続けられるのか。

西井氏は、なぜ成果を出し続けることができるのか


 2016年5月には、デジタルマーケティング支援のシンクロを設立。資本関係は一切ないものの、オイシックスの社内にオフィスを置かせていただいて、さらに働きやすい環境が整いました。

 シンクロは、社員10人、業務委託も含めると20人という体制で、スタートアップから大手までさまざまな規模・業種業態の企業のデジタルマーケティングを支援しています。

 ビジネスモデルは柔軟で、スタートアップには出資することもありますし、一緒に事業を立ち上げてレベニューシェアを採用することもあります。クライアントの一例としては、サンスターやNTTドコモ、Jリーグ、化粧品通販会社のJIMOS(ジモス)、恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」を運営しているエウレカなどがあります。

 現在は、オイシックスに週2日、GROOVE Xに週2日出勤し、シンクロとしてのコンサルティング業務を週3日で行っています。ちょうど7日に収まりましたね。しかし、シンクロの社員には「週に1時間も会社にいない」とよく言われます(笑)。



 忙しくないと言えば、嘘になりますが、やっているうちに、どんどん身体が慣れてくるものなんです。2014年に独立しましたが、当時は同時に4~5社をコンサルティングして、週2日でオイシックスに出勤する生活で、「こんな生活、2年も続かない…!」と思っていましたが、今は当時の3倍くらい仕事をしています。

 複数の仕事をやっていると自然と効率的になっていきますし、一つひとつにかけられる時間が少なくなるのと反比例するようにパフォーマンスが上がっていきます。

 西口さん(注:Strategy Partners 代表 西口一希氏)や田端さん(注:元 ZOZO 執行役員 コミュニケーションデザイン室長 田端信太郎氏)も、同じことを言っていたと思うのですが。ひとつの仕事を時間かけてやるより、複数の仕事を短時間で本気でやったほうが、掛け算的に仕事のレベルが上がると思います。

 僕の場合、シーラボで身につけた知識とスキルに、オイシックスで身につく知識とスキルが掛け合わさり、さらに複数企業のコンサルティングを通じて身につく知識とスキルが掛け合わさっていく。こうして、マーケティングの戦略・戦術の引き出しも、業務のキャパシティもどんどん充実していきました。

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