音部で「壁打ち」 – あなたの質問に答えます。 #10

あなたはナポレオン? それともモルトケ? マーケターのタイプを習熟度ごとに分類

駆け出しマーケターは「知性」「行動力」「統率力」 




 マーケティングチームおよびマーケターがするべきことは、大なり小なり問題解決です。そして、その問題解決の方法は、ざっくり言うと「知性」「行動力」「統率力」の3つがあります。

 ひとつ目の「知性」とは、すなわち、それがあるがゆえに情報収拾能力や処理能力、解釈能力や洞察力などがあり、何かしら「答えがわかる」という力です。

 2つ目の「行動力」は、自分で答えが分かるかは不明ですが、「とにかく行動して、最後まで押し切ることができる」という力です。

 3つ目の「統率力」は、行動力や知性は乏しくても知性や行動力がある人を上手く巻き込めるので、「その人がいることで何かしら物事が前に進むリーダーシップ」を持っている人が当てはまります。

 それぞれひとつだけ持っているということはなく、誰しも3つを組み合わせて持っています。とはいえ得意不得意があるので、自分がどの領域が得意かを考えると、若いうちから成長の効率を高くできそうです。得意な部分は同じ努力量でも効率よく伸ばせます。不得意な部分は効率は悪いかもれません。でも致命的な事態の原因になることがあるので、あまり足を引っ張らない程度には改善しましょう。

 縦軸は解決すべき問題が存在する段階を示しています。ここでは「開発」と「計画」、「実行」と「フォローアップ」の4つに分けました。二重線から上が企画段階で、下が世の中に出ていくことを表現しています。この捉え方ではなく、「認知」「興味」「購入」「満足」といったパーセプションフローの段階に従ってもいいかもしれません。 

 以上、経験の度合いにあわせてマーケターを分類しました。 

 こうした分類は「私はここに分類されるんだな」と割り切るために使うのではなく、こういうスキルの種類があり、この中で自分がどういう領域が好きで、強化していきたいかの道標にするために使えると思います。 

 また、上司から見たときには、自分の部下それぞれを理解するための尺度として使えそうです。

他の連載記事:
音部で「壁打ち」 – あなたの質問に答えます。 の記事一覧

マーケターに役立つ最新情報をお知らせ

メールメールマガジン登録