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6年連続志願者数1位の近畿大学 広報室長が語る「PRで成果を出す仕組みづくり」

なぜ学校をあげてPRに力をいれられるのか


――PRや広告の企画は、広告会社などに依頼せずに、自分たちで考えていると聞きました。

 はい、正月の新聞広告やプレスリリースの一言一句を自分たちで考えますし、色々な記者会見もPR会社に依頼せずに行っています。PRを担当するスタッフは、ベテランから初心者まで様々ですが、自分たちでできることは、みんなで取り組もうという方針で動いています。

――他社の広報担当の方から、社内から面白いPRネタがなかなか見つけられないという話を聞きます。なぜ近大では、ユニークな切り口を見つけられているのでしょうか。

 私たちで見つけられているとは、思っていません。ただ、外の方からそう思われているとしたら、普段の情報収集を大事にしているという理由があるかもしれません。

 専従の広報スタッフは14人ですが、それぞれの学部や部署にも広報担当者という役割を兼任で配置してもらっています。何かあれば、そのスタッフから連絡が来て、逆にこちらから聞きたいことがあればその人に連絡をとる体制があり、自然と情報が集まる仕組みになっています。
 
スポーツブランドの「アンダーアーマー」とコラボレーションした学内カフェ。キャッシュレスのレジを中心にすることで、話題を呼んだ。

――その仕組みがうまく回るっているのは、なぜでしょうか。仕組みがあっても、うまく情報が上がってこないなど、機能しないこともあると思います。


 やはり習慣の問題ですよね。例えば、ある教員が広報室に情報を伝えないままに、提携先から共同研究のプレスリリースが出たりしたら、私たちがすぐ連絡して問いただします(笑)。

 そして何よりも、大学の方針として「全教職員が情報収集力と発信力を高めて、近大の広報員となる」とあるんですよ。
 

――大学全体の方針があり、さらに現場で細かくフォローする体制がうまく回っているわけですね。

 はい、やはり上層部の理解が大事です。数カ月に一度、学部長会議や各部署のトップが集まる事務部長会議があるのですが、そこで各学部からリリースがどのぐらい出て、メディアに掲載されたのかが共有されるんです。そこで、横並びに各学部の動きが見えるため、PRを意識せざるを得ない環境になっています。

 最近では、大学だけでなく、付属高校の志願者数も伸びています。保護者の方からも子どもを近大に入れるならば、付属の高校に入れたいと思ってもらえているなど、いい効果が出てきていますね。

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