PR・広報ニュース
「PRのプロだからこそ、最適な人材の目利きができる」本田事務所とベクトルが共同でPR人材データベースを運営
2020/02/12
企業のPRニーズとPRパーソンをつなぐ事業を開始
ブルーカレント・ジャパンの代表取締役社長を務めていた本田哲也氏が昨年4月に設立したPRファームの本田事務所と、大手PR会社のベクトルは12日、PR人材データベース「SCALE Powered By PR(以下、SCALE)」を共同運営すると発表した。開始日は3月2日。
「SCALE」はPR業務を依頼したい企業と、個人のPRパーソンをマッチングする人材データベース。PRパーソンの得意領域を登録し、各社のニーズにあった人材を派遣してフィーをもらうモデル。本田氏は「PRニーズの高まりを受けてフリーランス人材を活用していきたい企業は増えているが、自社にとって最適なPRパーソンを見つけるのが難しい。中には履歴書だけで判断してしまって、双方にとって不幸な事態も起きている。我われPRのプロだからこそ、最適な人材の目利きができる」と背景を語る。
「SCALE」の特徴は、本田事務所が開発した「コンピテンシー(行動特性)モデル」をベースに教育プログラムを兼ね備えている点。登録したPRパーソンに対して広報、PR、マーケティング、メディアの領域を代表する客員講師によるアカデミーの受講を無償提供。本田氏が学長を務め、客員講師にはメルカリ PRチームマネージャーの矢嶋聡氏やナイアンティック シニアディレクターの足立光氏などが招聘される。
「コンピテンシーとは、専門職で求められる行動特性をまとめたもので、米国ではPR領域でも明文化されている。日本では試験制度はあるものの、知識に寄っていて実務につなげづらい。日本初のPRのコンピテンシーをつくり、そこからマッチングやアカデミーを運営していく」(本田氏)。
今回、コンピテンシーモデルやアカデミーのカリキュラムの開発を本田事務所が担当。ベクトルは人材データベースの構築運用とマッチング業務を行う。ベクトルとの共同事業になった背景について本田氏は「ベクトルさんと話す中で、PR業界でもフレキシビリティが求められる一方で、フリーランスとして独立したものの成長が止まっている若手が多いという同じ問題意識を持っていることが分かった」と明かす。今後、3月25日に都内で「SCALE」の発表イベントを開催。アカデミーの開講は4月を予定している。