新型コロナウイルス対策 緊急アンケート調査 #01
新型コロナ感染拡大による仕事減。マーケティング業界の苦悩【緊急アンケート調査】
「売上が下がった」「契約が解除」。コロナショックのリアル
「アジェンダノート」編集部は、新型コロナウイルス感染拡大によるマーケティング領域の変化と実態を把握し、企業の対策に役立ててもらうためのアンケート調査を実施した。<調査概要>
対象:ブランド企業[事業主としてマーケティングコミュニケーション活動(広告出稿など)を行っている立場]と、パートナー企業[コンサルティング会社、広告会社、ソリューションプロバイダー、メディアなど、ブランド企業を支援する立場]、調査期間:2020年3月31日~4月3日、回答数:94、調査手法:インターネット
対象:ブランド企業[事業主としてマーケティングコミュニケーション活動(広告出稿など)を行っている立場]と、パートナー企業[コンサルティング会社、広告会社、ソリューションプロバイダー、メディアなど、ブランド企業を支援する立場]、調査期間:2020年3月31日~4月3日、回答数:94、調査手法:インターネット
新型コロナウイルスの感染拡大によるマーケティング活動(または、支援する活動)への影響を聞いたところ、97.9%が「影響がある」と回答した。
具体的には、「キャンペーンやイベントが延期・中止(69.6%)」、「広告などの露出(出稿量・メディア)を変えることになった(40.2%)」、「商品・サービスの発売・発表を延期(39.1%)」、「マーケティング予算に増減があった(39.1%)」などが多かった。
「映画の延期に伴い、予定していた広告も延期になった」「訪日外国人向け商品の発売キャンペーンが延期した」など、特にイベントや映画などのエンターテインメント、観光業を中心にしたインバウンド向けプロモーションに影響が出ているようだ。
業種別に見てみると、小売業では「化粧品のテスターを店舗から撤去したり、試食を中止したりしたことで顧客満足度が低下する」など、体験の機会が減ることを危惧する声があった。
マイナスの影響ばかりではない。食品メーカーは「家庭用食品は供給が追い付かないほど好調」だという。ただその半面で外食機会が減ったことで「業務用食品は前年比70%程度まで減少している」といった声もあり、“巣ごもり消費”が直撃した格好だ。
そして今回の調査で、最も影響が顕著な印象を受けたのが、広告会社やソリューション会社などのパートナー企業だ。仕事の依頼状況を聞いたところ、約半数が「依頼が減った(48.6%)」と回答した。
企業のマーケティングプランの見直しを受けて、「売上が下がった」「契約が解除された」などの切実な声が聞こえる。
また、「商品の上市判断をするための意思決定に使用するオフラインリサーチ(対象者を呼集する集合調査)の中止の影響が大きい」という声もあり、販売やプロモーションだけでなく、企画段階にも影響が出ている。
一方で、新たな依頼としては「SaaS系のプラットフォームからの問い合わせが増えた」「ブランディング施策の再検討を求められた」という声も。「(クライアントが)イベントや交通広告などのオフラインへの出稿を止めて、オンライン広告に重点を置くようになった」など、メディアへの予算配分の見直しに対応している様子がうかがえる。