アフターコロナ:マーケティングは、どう変わるのか? #09

ニューノーマル時代を切り開く、5つの行動指針 【菅恭一】

 

指針④:アイデアを出す


 新たに発見したビジネスのオポチュニティに対して、保有する資源を活かしてどのようなサービスを提供していくか?アイデアを出します。前述した、①既知の繋がりを大切にする、②資源を棚卸しする、③変化の兆しを掴む、をしっかりやっておくと、筋の良いアイデアがたくさん出てくるはずです。

 また、アイデアは、必ずしも自社の資源だけで実現する必要はありません。いま、ひとつのアイデアに多額の投資や時間をかけることは、先行きの不透明さゆえのリスクにもなります。アイデアに対して不足する資源はパートナー企業と補完し合いながら、クイックに立ち上げていくことも選択肢です。



 パートナー企業とコラボレーションのテーブルにつく際に注意しておきたいことがあります。ディスカッションの時間は、相手にとっても限られた貴重な資源です。曖昧な時間にせず、ディスカッションをシャープにするためにも、ワード1枚でも構わないのでドキュメントに落とし込み、以下の項目を明文化しておくことをお勧めします。
 
  • 自分たちが保有している資源(できること、できないこと)
  • 捉えている変化の兆し(オポチュニティ)
  • コラボレーションの仮説、ビジネスのアイデア
  • パートナーに期待している資源

 BICPでは、先日、with/afterコロナ時代のビジネスアイデア開発のプロセスをクライアント企業に提供する目的で「ニューノーマル・デザインワーク」というサービスの提供を開始しました。これは、前述したインサイトリサーチの専門会社、デコムさんとのコラボレーションによって生まれたものですが、両社で持ち寄る資源が明確だったため、ディスカッションからリリースまで、約2週間のスピードでたどり着きました。
 

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