ネプラス・ユー開催 特別寄稿
マーケターは「テックオタク」ではダメ、「テックゴリラ」になれ
2020/08/24
“テックゴリラ”になれ!
テクノロジー導入を成功させるために推進者に求められる能力は、私は「テックオタク」のような知識でも、プロダクトマネージャーのような開発指揮・調整・進行管理などのスキルでもないと考えている。
もちろんそれらはあったほうがいい。しかし必須ではない。プロジェクトメンバーや外部パートナーにて一定の品質を確保することができる。では、必須の能力とは何か。それは、テクノロジー導入の成功を阻むさまざまな社内の問題事を「突破する力」だと考えている。
目的に対して真っ直ぐに突破する力、それを私たちは愛を込めて「ゴリラ力」と呼んでいる。ゴリラ力の特徴を挙げると、次のようになる。
- 邪念なく目的への最短ルートを突っ走る。
- 反論、説得しようにも言葉が通じないので周りを振り切る。
- 実はめちゃめちゃ賢くて、したたかに演じている部分もある。
- 泥臭くて愛嬌があるので敵をつくらず、経営者にも可愛がられる。
- マーケティングテクノロジーよりもビジネスに興味関心を持ち、そのキモを押さえている。
瑣末なことは問題視せず、最もシンプルな方法で、腕力で実行に移す人間。このように、ゴリラの如く力強い「テックゴリラ系人材」が、いつの間にかテックノロジー導入を成功させているのではないだろうか? 私の身の回りで成功している人材をよくよく観察すると、例外なくこの「ゴリラ力」を有している。
マーケティングテクノロジーが進化し、それらを使いこなせば劇的に生産性を高められるチャンスに溢れている現代において、なぜ未だに多くの失敗が繰り返されるのか? 最も重要になるファクターは意外にも、いや当然ながら、導入を推進する旗振り役となる人間の能力なのだ。
今こそ力強い突破力でテック導入を成功させる「使い手」を観察し、マーケターとしての能力を再定義すべき時なのではないか。
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