アフターコロナ:マーケティングは、どう変わるのか? #11

消費者はコロナとの長期戦に腹をくくり、自分らしいニューノーマルを探す旅に出た

前回の記事:
アフターコロナのマーケティングは、「LTV」と「トレーサビリティ」がキーワード【江端浩人】
 

自分らしく価値あるニューノーマルを探す旅


 消費者の欲求は、いつの時代も変化していきます。近年、その欲求は本人も無自覚なことがほとんどです。商品やサービスを知って体験すると、「前から、こういうの欲しかったんだよな」と言うけど、そのことを知る前に何が欲しいかは本人も言葉にすることができません。

 この無自覚な欲求が、消費者理解の上で重要な考え方である「インサイト」です。変化する消費者のインサイトを捉え、それを顕在化させる提案を行うことで、市場を創造する。自社のブランドのビジネスを伸ばす。このことは、コロナ禍に限ったことではありませんが、コロナによる消費者の変化を自社ブランドの機会とするか、脅威とするかは、マーケターの腕次第と言えます。



 コロナで変わる消費者に関して、さまざまな現象やデータが断片的に報じられていますが、それが一時的な現象なのか、持続性のある変化なのか。ことの本質を見極めるには、深い消費者理解が不可欠です。

 インサイトを見誤ると、マーケティング施策は不発に終わります。表面的な消費者理解でトライ&エラーを繰り返しているうちに、消費者インサイトを上手く捉えた競合に先を越されてしまうかもしれません。

 この度、デコムでは「With/Afterコロナに企業が注視すべき消費者の新・欲求“ニューノーマル・プラネット”」の第2弾を発表しました。第1弾は、緊急事態宣言下の4~5月に行った調査に基づくものです。今回は、宣言が解除された6~7月に調査を行い、前回と比較をすることで、一時的ではなくこれから加速する欲求が見えてきました。

 それを比較すると、緊急事態宣言が発令されステイホームを続けていた時と、宣言が解除された後で、消費者の行動や心理は変化していました。

 緊急事態宣言下では、現代人が経験したことのないパンデミックの事態に、“混乱し場当たり的に動く消費者の姿”が見て取れました。一方の宣言解除後では、コロナ禍での生活が長引く中で、ある種冷静に、“自分らしく価値ある新しい日常を模索する消費者の姿”に変化しています。

 消費者は、コロナとの長期戦に腹をくくって、自分らしく価値あるニューノーマルを探す旅をはじめています。それは、世間一般に共通する正解を求める旅ではなく、コロナ前よりもまして“自分らしさ”を重視した旅路です。

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