アフターコロナ:マーケティングは、どう変わるのか? #13
「コロナ時代に企業のチャンスは、どこにある?」問いに答えるためのヒント
風を感じるオープンテラス消費
旅路④ 自宅で得られる新しい価値を探す旅路
在宅時間が増加する中で、自宅の在り方が変化している。純粋なプライベート空間であった家が、オフィスや教育の場としても機能する複合的な空間であることを求められている。その変化はあまりに急速であり、住む人の欲求をどんな風にして実現するのか、についても模索が続いている。
【共感スイッチ】
家にいながら、アウトドアで過ごしているような解放感を贅沢に味わいたい
【共感度/持続度/未充足度】
※宣言解除後の7月のスコアのみ
- 共感度 43.2%
- 持続度 74.8%
- 未充足度 52.4%
【非共感ポイント】
家の中に閉じ込められそうな気分にさせられる
【代表する消費者事象(n=1)】
ベランダをおしゃれに整備して、夕方6時頃から夕陽を見ながらひとりで大好きなビールを飲むのが楽しい。心地よい外の空気を感じながら、アルコールに酔ってリラックスできる。好きなように外出できないので、その苦痛を解消するため、ベランダにガーデンプールや植物を置いたら、居心地の良い場所になり、無駄に人混みに行ってお金を使うよりも、家にいるのが好きになった
【Beforeコロナの価値】
外出して心地よい風を感じる
【With/Afterコロナの価値】
家にいても心地よい風を感じられる
【定量的に共感度+未充足度が高い属性】
属性に特徴無し
ニューノーマルへ動き出した消費者の“新・欲求”を捉える
消費者は、日々コロナの感染者数のニュースに触れ、感染拡大に注意を払いながらも、ニューノーマルに向かって動き出しています。そこでは、新しい欲求が新たな生活/消費行動を生んでいます。
この“新・欲求”と企業が提供する価値にギャップが生じると、ビジネスは縮小に向かい、逆に、このギャップをいち早く発見し、埋めて行くことができれば、それは大きな機会となるのです。
「消費者の欲求の変化をいち早く捉え、素早く実行に移して頂くための示唆を提示する」。これが当社が発表した【With/Afterコロナに企業が注視すべき消費者の新・欲求“ニューノーマル・プラネット”】のレポートに込めた想いです。
9月15日から開催されるマーケティンングフォーラム「ネプラス・ユー」では、「消費者の変化をチャンスに!コロナで変わる『インサイト』を徹底解説」として、博報堂のボヴェ啓吾さん、ウツワのハヤカワ五味さんと一緒にセッションを行います。私も登壇し、お話をさせていただきます。コロナで変わる消費者のインサイトの知見が少しでもみなさんのお役に立てれば、幸いです。
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