アフターコロナ:マーケティングは、どう変わるのか? #特別編

コロナ苦境の銀座。ライトパブリシティがプロボノで応援「New Style New GINZA Project」

 

ポスターで、人を迎える意思と店舗が行うコロナ対策をアピール


 プロジェクトの開始にあたって制作したオリジナルロゴには、銀座1丁目の“1”を表す「⽮印(→)」と、銀座8丁目の“8”を表す「無限⼤(∞)」のマークをあしらい、1丁⽬から8丁⽬までみんなが⼒を合わせて新しい銀座に向かって進んでいく姿勢や、無限に広がっていく街の未来を表現。
 

 そのオリジナルロゴをあしらったのれんと、まずしっかりとコロナ対策を行ったうえでお客さまを迎えるという意思を示すために、「おかえりGINZA」のコピーと対策の内容をアピールするポスターを制作した。



 コロナ対策のポスターには、「マスクの着⽤」「消毒・除菌の徹底」「密接・密集対策」の3点を掲げた。この3点は、他の街や企業がすでに掲げているものをリサーチし、多くに共通するものやお店側が掲示する際に違和感を持たないといった視点で集約。さらに、銀座ならではの遊び心も示したいと「粋は、自粛しません」といったコピーも加えた。



 また「おかえりGINZA」というコピーには、緊急事態宣言が解除され、もう一度経済を回していこうというムードに変化しつつあるなかで、銀座を訪れる人を迎えるという外側に向けたメッセージと、銀座で営んでいる、あるいは住んでいる人と一緒に、もう一度銀座を動かしていこうという内側に向けたメッセージが込められている。もともとはのれんを掲げるアイデアが先行していたが、のれんを掲げられるお店は限られるため、ポスターも制作した。

 どちらのポスターも、デザインは色数を減らしてシンプルに見せることを意識。コロナ対策のポスターは無垢で清潔なイメージの⽩を基調に、「おかえりGINZA」ののれんやポスターは元気や幸福を連想させる黄色を基調とし、銀座1丁目から8丁目までのどの店舗、どのブランドに掲出されても成立するように仕上げた。

 当プロジェクトの実現に至るまで、ライトパブリシティのスタッフ数名と壹番館の渡辺氏をはじめ、⽉光荘画材店、萬年堂、⼤⾹、森岡書店など銀座の商店オーナー数名で何度もミーティングを重ねた。銀座は古くから商業が盛んだったことから、店も年代も超えたつながりが強く、街全体へはミーティングに出席している数名がハブとなって広めることで、協力者を増やしていった。ポスター等の配布先は8月上旬時点で40~50店舗にわたり、その数は今後も順次増加する予定だ。

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