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ファミリーマート初代CMOに就任 足立光氏、入社を決めた3つの理由【インタビュー】

 

転職に求めるのは、普通じゃできない経験


――3つ目の理由である「自分の成長のため」とは、今回どういった部分を期待しているのでしょうか。



 自分にとっては新しいことばかりです。小売はやったことないし、売上が3兆円もあるような会社のマーケティングは統括したことがありません。しかも、コンビニは複雑な業態で、商品数も取引先もこれまで経験した企業と比べるとかなり多いし、ある種、社会のインフラでもありますよね。

――足立さんが転職で大事にしているのは、どのようなことでしょうか。

 私のなかでは、圧倒的にお金よりも経験を重視しています。業界によって相場は違いますが、ざっくり言うとナイアンティックでの給料はマクドナルドのときよりも低かったし、今回は、そこからさらに下がりました。転職するたびに給料が低くなっていく、珍しいパターンだと思います(笑)。

 それでも、転職というのは、相手の都合やタイミングがあるので、自分の都合だけでしたい仕事ができることはまずありません。自分が「面白そう」だと思える仕事があれば、給与に関係なく、どんどんチャレンジしてみるべきだと考えています。

――足立さんは、複数の仕事を並行する「パラレルキャリア」を推奨し、実際にご自身もされていますよね。それは、今後も継続されるのですか。

 はい。スマートニュースのアドバイザーや、I-neの社外取締役は引き続き兼任していきます。ファミリーマートとして多分、はじめての兼業OKの社員にしていただきました。

――2年ほど前、ナイアンティックに入社する際にインタビューしたとき、個人のブランドがさらに大事な時代になり、トップマーケターの転職も一般的になるというお話を伺いました。そこから2年経ったいま、改めてマーケターの仕事のあり方について考えていることがあれば、お聞きできますか。

 周りを見回しても、どこかの会社でマーケティングの仕事をしながら、他の会社でも別の仕事をしている、というような人が明らかに増えているため、そういう柔軟な働き方を多くの会社が認めてくれるようになっているのは、大きな変化ですよね。

 加えて、新型コロナの影響によって在宅ワークが進み、以前のように物理的にオフィスに行かなくてもよくなるなど、複数の仕事をしやすい状況が生まれています。通勤が減って時間に余裕ができたのなら、今までできなかったいろんなことをすればいいんです。

 会社で仕事をしながら別の会社で働くのもいいし、社会貢献や非営利団体での活動に時間を使うなど、まったく違ったことをしてもいいと思います。いろいろな組織に属して違う活動をすると、新しい知見や、新しい出会いが、加速度的に増えていきます。

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