RYUKYU note #07前編

沖縄発のアロハシャツ「PAIKAJI」は、なぜ人気なのか

 

旅行中の出合いから、出店につながったことも


――多くの百貨店にも催事などに合わせて出店されていますよね。

 はい。このきっかけも「PITTI UOMO」でした。ですから、いくらWebやSNSを駆使しても情報が届かないところはあるため、コロナ禍ではありますが、リアルでの活動も必要だと思っています。大事なのは、リアルとバーチャルのバランスでしょうか。

 私たちは普段、沖縄にいるため、ネットで出店場所を探しますが、結局その場に行って見ないとわからないことだらけです。最近、渋谷の宮下公園に新しい商業施設ができたと聞いて、ネットで調べてみたのですが、それだけではイメージが湧かないんですよね。

 あとは、百貨店のバイヤーがプライベートで沖縄を旅行されて、国際通りにあるPAIKAJIの直営店を見つけて、声をかけていただいたこともあります。やはり、リアルは大事なんです。

――現在の直営店の顧客層は、沖縄県外の方がほとんどですか。

 コロナ以前は、国際通りの店だと8割が県外からの観光客でした。そのうちの4割が首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)です。リピーターが多く、感覚値ですが4割程度いると思います。売上構成では、国際通りにある店舗での売上が圧倒的に多く、Webはまだまだ弱いですね。
 
国際通りのPAIKAJIショップ

――今後は、Webにも力を入れてるのですか。

 はい。コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増える中で、アロハシャツは気分を盛り上げるためにもってこいのアイテムです。

 リモート会議などで、無地のTシャツを着ているよりもアロハを着ていた方が季節感が出て、アイスブレイクになるらしいんです。音楽のメロディと同じように、私たちもいろいろな色やモチーフを駆使して視覚的に元気になれることを伝えていきたいと思っています。

※後編「ミッキーやガンダムともコラボ。沖縄発の人気アロハシャツ「PAIKAJI」の成長戦略」に続く
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