RYUKYU note #08前編

沖縄の人気観光施設「おきなわワールド」は、どのように誕生したのか。南都 大城宗直社長インタビュー

 

沖縄にこだわった商品展開が、注目されるきっかけに


――その後、「大石林山」や「ガンガラーの谷」など観光施設を次々とオープンされていますが、事業を広げる際に大切にしていることは何ですか。

 自然に関わる事業なので、地元の理解と協力を得ることが大切だと考えています。また、保全する部分と開発する部分の線引きをしっかりと行いながら進めることも大切です。手つかずの自然だと言われることも多いのですが、実は手を加えなければいけないことも結構あるんです。

 たとえば、米国のグランドキャニオン国立公園には休憩所が多く設置されていますが、日本の場合は自然保護政策によって付帯施設がつくられていません。今は環境省の考え方も変わりつつありますが、疲れたときに自然に囲まれながらベンチでジュースを飲んだり、夜にお酒を楽しんだりできるレストランや休憩所を整備し、自然との対話を楽しむための環境を整えていくべきだと考えています。
 
大石林山

――事業を進めていくうえで、環境省と連携を取られる場面も多いと思うのですが、心がけていることはありますか。
 
ガンガラーの谷

 行政と連携を取る場面は、実はそこまで多くないのですが、国立公園の大石林山や自然遺産の登録に関することは相談しながら進めています。我われとしては、行政と情報共有しながら、沖縄の自然が元来持っている価値をどのように世の中に伝えていくかを考えていきたいと思っています。

――2021年で創業50周年を迎えますが、ここまで順調に事業を拡大できた背景はどこにあると思いますか。

 沖縄のものにこだわった商品展開が認められやすい、理解されやすいということなのだと思います。もちろんすべてが成功しているわけではありませんが、たとえば当社が酒造所から発売するクラフトビール「OKINAWA SANGO BEER 」は、こんなに伸びるのかと私たちが驚くほど、東京を中心に人気が広がっています。
 
ハブ酒

 また、東京の成城石井ではハブのハイボールである「琉球ハブボール」や「琉球レモンサワー」を販売させてもらっていますが、これは成城石井さんからお声がけいただきました。健康志向という時代の流れもあり、こだわってつくってきた商品が認められつつあるのだと感じています。

後編「コロナ禍で沖縄の観光施設をどう盛り上げるか?」に続く
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