実務から見たビジネスマネジメント活用 #04
ビジネスの意思決定が格段に速くなる、「要素分解」と「四則計算」
2021/05/17
意志決定が速くなる数字の分解と四則計算のススメ
不確実性の高いこの時代において、これまで以上に意志決定のスピードが求められていると感じます。
そうした環境下では一つひとつの打ち合わせで意志決定をして次ステップに進むこと、できる限り「持ち帰り」をしないことが定石です。そして、そのためにおすすめしたいのが、簡単な「要素分解」と「四則計算」の力を磨くことです。
この力を磨くと、その場で数字を用いて判断できることが増え、物事を進めるスピードが圧倒的に速くなります。
ビジネスにおける要素の分解とは?
ビジネスにおける数字の分解とは、特定のビジネス指標に影響を与える因子を明らかにすることです。例として「利益」を分解してみましょう。
利益=売上ー費用
このように、利益は売上と費用で分解できることがわかります。同じように、売上を構成する要素で分解すると、
小売業の年間売上=平均単価×顧客数
小売業の年間売上=平均月間売上×月数
小売業の年間売上=来店者数×成約率×平均単価
小売業の年間売上=実店舗売上+EC店舗売上
小売業の年間売上=Aエリア売上+Bエリア売上+Cエリア売上
小売業の年間売上=Aカテゴリー売上+Bカテゴリー売上+Cカテゴリー売上
小売業の年間売上=平均月間売上×月数
小売業の年間売上=来店者数×成約率×平均単価
小売業の年間売上=実店舗売上+EC店舗売上
小売業の年間売上=Aエリア売上+Bエリア売上+Cエリア売上
小売業の年間売上=Aカテゴリー売上+Bカテゴリー売上+Cカテゴリー売上
など、複数の角度から分解できます。このような要素の分解は、アクションプランを設計するとき(例えば、売上目標に対してどの指標をどの程度伸ばしていくかを算出するとき)はもちろん、オペレーション設計するとき(実現可能性を検証するとき)、事象の課題を見つけるとき(事象に関わる要素を分解して仮説を立てるとき)にも利用できます。