実務から見たビジネスマネジメント活用 #04

ビジネスの意思決定が格段に速くなる、「要素分解」と「四則計算」

 

要素分解と四則計算の訓練方法




 要素分解と四則計算の力をつける機会は日常にあふれています。以下に例を挙げますので、色々なタイミングで試してみてください。

 ■日常生活

 ・電車に乗車するとき
 乗車中の車両に何人乗車しているか推計する
 列車の停車回数から一日の駅の利用人数を推計する

 ・飲食店に訪問するとき
 訪問時の来店人数から一日の売上高を推計する
 回転率から一日の売上を推計する

 ・スーパーマーケットに訪問するとき
 無人レジと有人レジの一日あたりの対応可能人数を推計する
 フロアに何商品陳列できるか推計する

 ■業務

 ・見積もりを確認するとき
 パートナーのビジネスモデルを分解し、見積もりから利益を推計する
 見積もり工数の正しさをプロセス分解して検証する

 ・目標数値を立てるとき
 目標指標を複数の要素で分解して、異なるロジックから目標を立てる

 ・受注見込みを立てるとき
 受注をインダストリーごとやプロスペクトの事業規模ごとに分解し、受注金額を推計する
 

最後に


 今回は数字の要素分解と四則計算について解説してきました。「Excelがあるから四則計算が苦手でも大丈夫」といった考え方もあると思いますが、一度だまされたと思って試してみてください。想像以上に物事が早く決まっていく感覚を得られると思います。

 ソニーマーケティング株式会社にてデジタルマーケティング領域をリード。デジタル広告、ウェブサイトマネジメント、ECシステム構築、CDP、マーケティングオートメーションなどを担当し、One to Oneマーケティングを推進。過去にはEコマースのプロダクトマーケティング担当として小型一眼カメラなどの新カテゴリーの立上げを担当。一橋大学大学院国際企業戦略研究科修了(MBA)
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