音部で「壁打ち」 – あなたの質問に答えます。 #特別編①

馴染みの薄い商品をマーケティングの力で普及させる方法 【シン・音部で「壁打ち」レポート】

         

どうすれば、パン屋さんは協力してくれるのか?

         

               
 では、どうしたらいいか。地域のパン屋さんがなにを求めてパン屋さんをやっていて、質問者の会社、パンフォーユーがなにを掲げているのか「目的」が同意できるところを考えてみましょう。たとえば、「美味しいパンをつくって、そのパンを食べてくださる方々を幸せにしたい」という目的を持っているのであれば、「あなたがつくったパンをファンが食べたがっています。でも、そのファンはお店から100kmも離れたところに住んでいるので食べられません。われわれは一緒に解決策をさがせます」というのはどうでしょう。これを聞いたパン屋さんは、「100kmも遠くに離れている人にも、自分のパンを食べてもらえたら嬉しい」と思うかもしれません。パーパスに共感できると、協働や連携がしやすくなりますが、目的を同意するのも原理は同じです。

 また、質問者のビジネスは、パン屋さんありきのビジネスですが、パン屋さんはお客さんありきのビジネスです。手間暇かけた、地域のおいしいパン屋さんは、特に地元のお客さんを大事に思っているかもしれません。そうであれば、そこに「目的」をもっていくのはありだと思います。

 例えば、地域のパン屋さんにお客さんの声を届けてみたらどうでしょう。「あなたのパンを食べたいと思っているのに、残念ながら家から遠いので、頻繁には食べられない」とか「朝ご飯にあなたのパンを食べたいのに、朝食前にお店にいくのは難しい」など、お客さまからどんどん声を出してもらい、それを届けるんです。お客さんにもっとよろこんでもらうための、お手伝いができそうです。

 パン屋さんにとって、誰がお客さんなのか。あなたにとってのクライアントはパン屋さんですが、その向こう側に「消費者がいる」ということは覚えておくといいでしょう。

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