カンヌライオンズ2022から見えた傾向、再確認された「従来型」広告表現の力

 

フィルムとグラフィック広告の傑作を紹介

 さて、あとの２つは短く紹介して行きましょう。フィルム部門ゴールドのもう1本はハイネケンによる「The Night Is Young」です。
 
 この題名は英語の口語表現で「夜はまだまだコレカラだぜ」といったものらしいのですが、バーで踊り狂い、弾けまくっているのはみな老人。彼ら・彼女らはワクチンを打っているから夜を楽しみ尽くせるわけで、若者もワクチンを打とう（そして安心して飲みに行こうよ）、というメッセージで終わります。

 最後にグラフィック広告の傑作を1本。ペプシが「どのハンバーガーもペプシと一緒だともっと美味しく食べられるよ」とメッセージした「Better　With Pepsi」です。
 
 マクドナルドもバーガーキングもウェンディーズも、どのブランドのマークの中にも、ペプシの赤と白と青のマークが隠れているよ、と小粋にグラフィカルに提示してみせました。
 

 

 

 もっとも事例ビデオを見ると、多くの人々がWeb上で様々な画像の中にペプシのマークを探して盛り上がるなど、現代的な展開も見せたようです。
 

 

 

   ※第4回に続く

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