TOP PLAYER INTERVIEW #36
「もっと脱皮したい」菅野勇太氏がLIFULL からLINEへ転職
スモールビジネスを総合的に支援していく
――ローカルビジネスやスモールビジネスへの貢献という点において、なぜLINE社を選択したのでしょうか。
そもそもLINE社ありきでは考えていませんでした。サイドビジネスの賃貸経営や、ナノベーションのBtoBセールス塾など、自分でさまざまな事業を立ち上げて取り組んでいました。自分自身でいろいろと試行錯誤しながら、事業が具体化していくにつれて、自助努力で集客やCRMを実施する事業者をサポートするような思想を突き詰めていくと、「LINE公式アカウント」に行き着くんです。それならば、LINE社で取り組んだ方がよいのではないかと、素直に思うようになりました。スモールビジネスのオーナーの立場からすると、多くの人が日常的に利用しているLINEで展開しているサービスは強く、便利でメリットが大きいと実感したんです。
――具体的に、LINE社ではどのような業務を担当するのですか。
マーケティングソリューションカンパニー/ローカル・バーティカル事業企画室の室長付として配属されます。まずは特定の組織に属するのではなく、遊撃手として室長とともに、自由に取り組むことができる時間と裁量を持たせてもらう予定です。
目指しているのは、飲食店や美容サロンなどを中心としたローカルサービスの経営をLINE公式アカウントで総合的に支援していくような部署です。たとえば、LINEでテーブルオーダーができたり、ユーザーと店舗のオーナーを結びつけるような機能があったりと、幅広くさまざまなことを企画・開発・実行までを担っていきます。今まで取り組んできたマーケティングコミュニケーションに加えて、今後は「ビズデブ=ビジネス開発」のような動きになると思います。
今までは、消費者向けの集客を中心に考える狭義のマーケティングでしたが、今後はBto CとBtoBのプロダクト開発やコミュニケーション、総合的にどのように価値を提供しマネタイズに持っていくかなどを一気通貫で考えていくことになると思います。
――LINEを通してどういった領域を支援していきたいですか。
個人的な希望として優先度が高いのは飲食店の支援です。私のルーツの中でも色濃い部分なので、まずはそこから支援していきたいですね。また、不動産オーナーもスモールビジネスなので、私自身の賃貸経営の経験を踏まえて、将来的に取り組んでいきたいと思います。
――今後のLINE社での展望を教えてください。
スモールビジネス、ローカルビジネスの所得倍増は、大きな夢だと思っています。市場という観点では、街のスモールビジネスと出会う手段は意外と限られているんです。もっといろいろな競争があっていいと思います。
やはりスモールビジネスの集客やCRMが特定の手段に限られてしまう状態は、あまりよくないという課題感が強くあり、ビジネスオーナーがさまざまな手段を選べる状態にし、もっとスモールビジネス支援サービスの間で競争があってもいいと思います。そして、そこにLINE社がどんどんサービス提供していくのは、素晴らしいことだと思っています。