TOP PLAYER INTERVIEW #37

新たなコーポレートステートメントに込めた想いとは、ユナイテッドアローズ CDOの藤原氏が語る

 

新たに制定したコーポレートステートメント


――UXやデータ、ブランディングなど、具体的に重要なことは何ですか。

 ECサイトやアプリに訪れたお客さまに、満足度の高いUXを提供しながら、副次的に得られる行動履歴などのデータを収集します。そのデータを活用し、今度は一人ひとりのお客さまにパーソナライズした情報やサービスを提供することにより、さらにUXを高めていくことが大切だと考えています。

 そして、ブランディングに関しては、目に見えるものだけではなく、UXやCXなどの体験も含めて、すべてがブランドだと思います。それには、やはり会社全体としての文化が非常に重要になるので、それを経営陣が常に発信することで、全社員がきちんと意識しながら実行できる組織を目指していきたいですね。

 そのひとつの施策として、コーポレートサイトのリニューアルを機に、新しいコーポレートステートメントをつくりました。それが、「私の、外へ。」です。
 

 このステートメントは、社員はもちろんのこと、お客さまに向けた言葉としてもつくりました。メインコピーの「私の、外へ。」には、「もう一歩外に出よう、新たな一歩を踏み出そう」という意味合いが込められています。お客さまに対して「お客さまの明日を創るお手伝いをしていく」という志とともに、従業員である自分たち自身に対しても「自分たち自身も新たな一歩を踏み出そう」という思いを表現しています。このステートメントを掲げてから、社員に対しても、お客さまに対しても、このステートメントに沿った取り組みを行っています。

――ここまで藤原さんの話を聞いて、ユナイテッドアローズにしっかりとファンとなるお客さまが根付いている理由が分かった気がします。

 ありがとうございます。カテゴリーエントリーポイントという視点でいうと、お客さまにどこでユナイテッドアローズを想起したかをリサーチすると、旅行や食事、帰省といった場に品の良い恰好をして行きたいと思うようなシーンで想起されているという結果が得られています。

 我々にとって品が良く、清楚であることも大事なので、その期待値を壊さないようお客さまが大切に思っていることとマッチさせながら、今後もさまざまなことに取り組んでいきたいと考えています。

――本日は、ありがとうございました。
  
インタビュー後の藤原氏
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