Brand&Product 色が与えるイメージと価値 #01Sponsored

ThinkPadの「黒」。30年前から変わらない色が表現する「揺るがない想い」とは【レノボ × 武蔵塗料】

 

購入の決め手は、色や質感


福井 ThinkPadでは、ビジネスユースだから黒という話がありましたが、そこに赤を入れたのはなぜなのでしょうか。

吉原 これはデザイナーのサッパー氏が常に赤を使っていたということが発端になります。全体としてシンプルな黒に、差し色である赤いアクセントを入れるという組み合わせは、そのデザインの微妙なバランスが美しかったということです。

でも、実は最初から「赤」ではなく、「IBMマゼンタ」と表現していました。ThinkPadが登場する前のIBMにとって赤は、メインフレーム(大企業の基幹システムなどに用いられる大型汎用機)がエラーを起こしたときの警告色だったので、その色を使うことに抵抗がありました。そのため開発者は、これは赤ではなく、赤紫っぽい色のIBMマゼンタだと主張しました。でも実際には販売開始に向けて、徐々に色味を赤に近づけていき、名前だけIBMマゼンタである、ほぼ赤のトラックポイントが誕生したんです。

福井 そうなんですね。お客さまが製品を購入するときに、色は関係していると思いますか。

シーチャウ とても関係していると思います。消費者データを取ったり、インタビューを行ったりすると、特に若い世代はPCのことがどんどん分からなくなっているのが現状です。実際、PCのスペックをさほど気にせず購入しても問題なく使用できるので、最近では見た目で購入するという話もよく聞きます。そのときに注目するのは、やはり色や質感というコメントが本当に多いですね。
  
レノボ・ジャパン マーケティング統括本部 統括本部長
チーフ・マーケティング・オフィサー 
劉 西喬 氏

福井 見た目でPCを購入するときは、色と質感なのですね。それは、私も分かる気がします。

吉原 法人向けのカテゴリでは、色味が限定されている製品が多いですが、それ以外の個人向けの製品において、色や質感は非常に重要だと思っています。レノボでも過去には、個人向けの製品であれば、ファブリック素材の天板のPCを発売したこともありますよ。

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