コーヒー市場の活性化を狙う「UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」発表会

 

パーパスと強く関連した新商品をUCCが発表

 UCC上島珈琲は4月10日、缶コーヒーブランド「UCC BLACK無糖」シリーズの新商品「UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」の発表会を都内で開催。世界的ロックミュージシャンのMIYAVI氏やUCC上島珈琲 取締役副社⻑の里見陵氏、同社 マーケティング本部 チームマネージャーの油谷仁敬氏が登壇した。

 発表会の冒頭では、里見氏が缶コーヒー事業の今後のテーマと新商品について紹介。今回の新商品がUCC上島珈琲のパーパスである「より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ。」のもと開発されたことを説明した。

「缶コーヒー市場は大きく落ち込んでいるものの、“コーヒー屋”として活性化できないかと考えて開発しました。既存のBLACK無糖は、特に50代以上の男性から支持されていますが、今回の新商品では既存の顧客に加えて、コーヒーの価値に興味関心のある人にも飲んでほしいと企画し、缶コーヒーの可能性を広げるようなアプローチをとっています。我々はレギュラーコーヒーというコーヒーの粉や豆を主に展開し、焙煎やブレンドの違いを打ち出しています。それを缶コーヒーでも実現することができないかと考え、今回新たにFruity Blendとしてチェリーのようなフルーティーな味わいを表現しました」（里見氏）。

 さらに、新商品のパッケージについて「無骨な黒とは対照的に、赤の『解放、躍動、変革』などのより新しい可能性を広げる情緒的な価値を訴求していこうと考えています。マーケティングの切り口としては、赤いBLACK無糖ということでパッケージを大きく振り切って新しさを出したことがひとつあります。また、BLACK無糖が発売から今年で29年目を迎えるのですが、長らく音楽との関連がありました。特にロックとの関わりが強かったので、その資産を引き継ぎつつも、『継承と創造』という切り口で新たな価値を付加しました」と里見氏は話した。
     
 世界で活躍するロックミュージシャンのMIYAVI氏がゲストとして登壇し、新商品の試飲体験や海外の有名ロックバンド「マネスキン」の楽曲を起用した新CMについてのトークセッションが実施された。

 MIYAVI氏は、新商品のコンセプトについて「BLACK無糖のブランドをここまで築きあげたタイミングで、さらに新しい挑戦として新商品を出したことに共鳴しました。また、里見さんの『うちは“コーヒー屋”なんです』という言葉には、自分たちの取り組みへの誇りや自信を感じます」とコメントした。
  
 新商品の試飲で、 MIYAVI氏は「私は素材そのもの、つまり地球を感じるような食べ物が好きです。今回の添加物のないコーヒーからも地球を感じました。また、華やかでフルーティーな味わいで、女性でも飲みやすく、中性的な印象を受けました」とコメントした。

 これに対し里見氏は「もう少しさまざまな層の人に、コーヒーの味わいや今までとの違いを楽しんでもらいたいと願い新商品ではそれを表したので、女性や中性的ということをMIYAVIさんに感じてもらい嬉しく思います」と話した。

 今回、発表された「UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend 缶185g」は、全国のコンビニエンスストアで4月10日より先行で発売されている。また、発売を記念して海外有名ロックバンド「マネスキン」の楽曲を起用した新CM篇も4月10日より全国でオンエアしている。