RYUKYU note #14後編
沖縄独自のコンテンツで売上20%UP、デジタルサイネージや店舗開発でも徹底した「地域ド密着」を実践する沖縄ファミリーマート
2023年は「再構築」
――1987年に現地法人ができてから競争が激化した今までの間、沖縄県民に支持され続けている理由について教えてください。
理由は大きく3つあると思います。ひとつ目は新しい店舗を出店するときに、徹底して良い立地を探す店舗開発です。やはりコンビニは立地が一番重要です。約20年前から徹底して立地の選定や周辺状況などの調査に力を入れてきました。
ふたつ目は、「地域ド密着」として地域に根ざしたマーケティングに取り組み、沖縄県民に愛され、継続して購入してもらえる商品開発になどにこだわっているからだと思います。
最後に、沖縄ファミリーマート独自のYouTubeチャンネルやInstagramなど、全国のファミリーマートとは別でも取り組んでいます。また、地元のスポーツイベントの協賛なども行い、商品開発以外の部分でも独自性をどこまで極めるか、地域に密着したマーケテイングを実行することができるかにこだわっています。このような部分が、3つ目ですね。
――約3年前、足立光氏がファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMOに就任しました。沖縄ファミリーマートでは、どのような変化があったでしょうか。
足立さんが就任されてから、いろいろな意味でマーケティングが変わりました。沖縄ファミリーマートとしてありがたいことは、王道商品を育てようという考え方です。クリームパンやカレーパン、弁当などの王道商品は沖縄でも全国と同じように売れているので、王道商品のリニューアルや強化などは非常にありがたいです。
一方で、ブラックサンダーフラッペやラムネフラッペなど、今までにありそうでなかった商品を沖縄でも楽しめることがお客さまから好感を生んでいます。我々は、東京から繰り出される王道の商品を売り込むマーケティングでしっかり結果を出しつつ、沖縄独自の商品展開で選択肢も広げられるのは非常にありがたいです。
――最後に今後の展望をお聞かせください。
2019年以降、沖縄のコンビニ市場の競争激化や新型コロナなどの影響で、我々も変わらざるを得ませんでしたので、2023年は「地域ド密着」を改めて構築するために、「再構築」を掲げています。
我々の強みである、店舗開発の立地戦略や、沖縄県民に好まれる独自性の高い商品開発などを活かし、これからも地域にどっぷり根ざしたマーケティングを実践し、今まで以上に世の中や消費者の変化に合わせて、変わっていかなければいけないと思っています。今後はもっと独自性を追求するということを取り組んでいる最中です。ぜひ沖縄に来る機会があれば、沖縄ファミリーマートで「地域ド密着」を存分に感じてください。
- 他の連載記事:
- RYUKYU note の記事一覧
- 1
- 2