サステナビリティ特別対談 #02

三方よしの「産後ケアホテル」 新ビジネスの啓蒙に挑戦する「マームガーデン葉山」斎藤睦美氏の想い

 

三方よしのサステナビリティな事業が「産後ケアホテル」


足立 「マームガーデン葉山」は、オープンしてから1年半ほどになりますが、実際にリピートされた方はいるのでしょうか。

斎藤 先日、初めてリピートの予約が入ったところです。ちょうど、第2子を年子で出産される人が出始めるタイミングなので、これからだと思っています。
  
マームガーデン葉山の24時間預けられるベビールームについて

足立 なるほど、それは楽しみですね。今後は「マームガーデン葉山」以外にも、拡大していく予定はあるのでしょうか。

斎藤 あります。自社で拡大していく方向と、パートナー企業とフランチャイズ展開していく方向の2軸で考えています。

足立 ホテルに勤めるスタッフのクオリティやホスピタリティも大事ではないかと思いますが、その辺りはフランチャイズでも担保できそうなのでしょうか。

斎藤 当社も初めて産後ケアに取り組んだ身ですが、スタッフを募集してみると、「自分の産後が大変だったから働きたい」「出産する女性を大切にしたい」「そんな素敵な仕事に携わりたい」という思いを持った人が非常に多く、モチベーションが高いことを感じました。

足立 全国にもそういった方がいらっしゃるだろう、ということですね。

斎藤 はい。ただ、ホテルの規模によって必要なスタッフの数は変わるので、その人数を確保しなければいけないということは、大きな課題になると思います。

足立 次の「産後ケアホテル」は、いつごろ開業の予定でしょうか。

斎藤 早ければ1年後にオープンできればと思っています。首都圏であれば、人口の多さと感度の高さでスピード感を持って立ち上げていけますが、全国規模で考えれば、まだまだ「産後ケア」に対する啓蒙が必要だと思っています。当然、首都圏と地方では求められるサービスが変わると思いますし、プライシングも見直す必要があると思っています。

足立 なるほど。産後ケアホテルは、会社にとってはビジネスになり、お客さまも喜んでくれて、世の中のためにもなる。本当に「三方よし」のサステナビリティな事業ですね。 前半でもご紹介しましたが、当社も、食品ロスの削減と地域における食支援への貢献を目的として、ご家庭にある食べきれない食品をファミリーマート店舗にお寄せいただき、地域のNPOや社会福祉協議会などを通じて、支援が必要な方にお届けする「ファミマフードドライブ」という取り組みを全国2,000店舗以上で実施しております。こちらも「食品を寄付してくださったり、受け取ってくださるお客さま」「協力パートナー」「ファミリーマート店舗」の「三方よし」のサステナビリティな事業なんです。

斎藤さんの目指す「産後ケア」が今後どんどんと広がっていくことを本当に応援しています。本日はありがとうございました。

斎藤 ありがとうございます。「産後ケア」という啓蒙と共に、このビジネスを拡大するために精進していきます。本日は、「マームガーデン葉山」までお越しいただきありがとうございました。
  
マームガーデン葉山のロゴにて撮影する足立氏と斎藤氏
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