RYUKYU note #15後編
ユニクロやガンダム、カルビーともコラボする「スッパイマン」、沖縄から全国へお客さまにサプライズを与え続ける挑戦
お客さまに感動やサプライズを届けたい
――スッパイマンは、干し梅だけではなく、さまざまな商品を展開しています。どのような点を意識して、商品開発しているのでしょうか。
経営ビジョンを持って突き進むことが重要だと思います。今、私たちは良くも悪くも、AIなどテクノロジーが発達した第4次産業革命の中にいます。その流れに適応しないと、企業は生き残れません。そこで重要になるのが、お客さまのための商品づくりです。我々は、これまでも全国のスッパイマンファンに感動やサプライズを届けられるようにさまざまな種類の商品を出してきました。
スッパイマンの経営は、バーティカル(縦軸)とホリゾンタル(横軸)の2軸で考えてきました。製造からはじまり、自社で店舗を持って販売までを行うことを6次産業化といい、似たようなのにSPA(製造小売業)やD2Cがあります。製造から販売までを縦軸で考えることがバーティカルです。ただ、我々は台湾や中国から梅を輸入しているので、生産者になることは難しい現状があります。
そこでホリゾンタル(横軸)に展開し、干し梅に限らず、キャンディや柿ピー、梅こんぶ、いか天、ジャーキーといった商品も展開しています。私達はコンビニエンスストア、スーパーに行ったとき、棚をセグメントで分けて観察して、今はどの商品のニーズがあるかを分析しながら、スッパイマンに落とし込んで商品化しています。
新商品は基本的に、数量限定や期間限定です。それはお客さまにサプライズを狙ってです。いつもある商品よりも、限定商品のほうがお客さまが見つけたときに嬉しさを感じてくれるんです。50年、100年続くブランドになることが大切なので、目先の売上だけを考えるのではなく、もっと先を見越した上で商品を展開しています。