UCC90周年特別特集 #02
パーパスを起点に消費者とつくり上げる周年プロジェクトを推進していくためには?
UCC社員としての誇りにつながる
――周年企画には、対外向けはもちろん、ステークホルダーやインナーである社員への狙いもあると思います。そこで意識されたことなどがありましたら教えてください。
今回のプロジェクトは社員やステークホルダーに向けて取り組んだ側面もあります。2021年に刷新したパーパスやバリューと、「COFFEE CREATION (コーヒーの共創)」が密接に連携しているので、社員一人ひとりがそれを発信できるようになるべきだという意識は強くあります。
今回の90周年企画は、特に消費者代表の星野さんと一緒に進めていくということもあり、社員も参加できるようにしています。たとえば、YouTubeのUCC90周年特別ムービーは、星野さんが工場に潜入する企画で、そこでは実際に工場で働いている社員に出演してもらっています。音声では、意識的にアナウンサーのような第三者のナレーションを入れず、UCCを語る社員と消費者代表の星野さんだけの構図にしているんです。
星野さんが神戸の工場に行くこと自体も盛り上がったので、このプロジェクトがUCC社員としての誇りに繋がってくれたら嬉しいなと思っています。
テレビCMでは伝えられないストーリーをYouTubeで配信
――ここまで取り組んできて得られた効果や成果などがあれば教えてください。
長期的には好感度調査をしており、その数値を定期的にモニタリングしています。短期的には施策ごとにPDCAを回せるような体制になり、お客さまのSNS投稿がかなり盛り上がりを見せるようになってきました。
それから、YouTubeでの配信にも力を入れています。今回の90周年の動画は8~9分程度あり、その尺で広告配信を行うという挑戦的な取り組みもしているんです。最後まで見た人が多く、通常では考えられない高いスコアになっています。
もちろん星野さん人気によるところがあると思います。15秒や30秒のテレビCMでは伝えきれないストーリーを、時間のフォーマットが自由なYouTubeで動画にして、配信していることも功を奏していると考えています。