会員数日本一 chocoZAP特集 #後編
2000種類のバナーと500パターンのチラシ、「chocoZAP」の徹底したテストマーケティング【chocoZAP事業責任者 村橋和樹氏】
事業責任者の村橋氏が大切にする視点とは
――村橋さん自身がマーケティングやビジネスを行う上で重視しているポイントは何でしょうか。
会員の継続率です。入会しても辞めてしまっては意味がないので、いかに継続していただけるサービスであり続けるかをすごく意識しています。すでに当社と同じような事業を始めている競合他社も少なからず出てきているので、それでもchocoZAPを選び続けてもらえるかどうかを考えています。
そのために必要なこととして、先ほどお話ししたテストマーケティングはもちろん、新しいサービスの導入などを通じて、chocoZAPを成長させ続けていかなければいけません。運動初心者をターゲットとしたジムの先駆者として、他社よりも一歩先を歩き続け、たとえ200円高くてもchocoZAPを選びたいと思ってもらえるようにすることが、お客さまの継続につながると考えています。
――chocoZAPは、ジムとしての利用だけでなく、エステや脱毛の目的でも利用できます。競合他社はどういったところになるのでしょうか。
我々の競合他社はジムよりも、いろいろなエンターテインメントが楽しめる総合アミューズメント施設というイメージです。より多くの人に来ていただきたいと思ったときのひとつの切り口がエステや脱毛です。
他にもいろいろな切り口を持つことで、それを利用するついででもいいので、運動してもらうために、お客さまの声をしっかりと事業に反映してPDCAを回していきます。chocoZAPを利用することで、自らのコンプレックスの克服や健康維持などに役立てもらい、お客さまと一緒に新しい形を探り、日本の健康寿命を引き上げたいと思います。
chocoZAPは、今でこそ「コンビニジム」と言われていますが、「ジム」という言葉を聞いただけで、自分には関係ないと思ってしまう人が一定数います。そういった人にも、一種のエンターテインメントとして来てもらえる敷居の低さを体現できるサービスにしていきたいです。そうすれば、日本のフィットネス人口20%という数字に近づけると思います。
ここまで紹介したテストマーケティングを含めた戦略などの裏には、RIZAPグループとしての理念やchocoZAPの事業としての想いがあります。RIZAPでは目標を達成するために「結果にコミットする。」を掲げてきましたが、chocoZAPでは利用してもらって人生を豊かにする人を増やすことにコミットしています。この想いはもちろん私もコミットしていますし、全従業員が意識しています。
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